アディダスとプラダ、3000枚の応募写真を1つのNFT作品に。参加者は永続的収益も

アディダスとプラダがNFTプロジェクト

大手スポーツファッションブランドのアディダス・オリジナルス(adidas Originals)が、イタリアのラグジュアリーブランドであるプラダ(PRADA)とコラボしたNFTプロジェクト「ADIDAS FOR PRADA RE-SOURCE」を1月21日発表した。

「ADIDAS FOR PRADA RE-SOURCE」はデジタルアーティストであるザッカリー・リーバーマン(Zach Lieberman)氏監修のもと、3,000名のプロジェクト参加者から写真(タイル)を集めて、それぞれを組み合わせ、1つのNFT作品を制作するというプロジェクトだ。

制作した作品については、1月28日よりNFTマーケットプレイスのスーパーレア(SuperRare)でオークション販売が行われ、手数料を除いた売上金の80%が非営利団体のスロウファクトリー(Slow Factory)に寄付され、5%はリバーマン氏へ、15%はプロジェクト参加者3,000名全員へ分配されるとのことだ。なおプロジェクト参加者は、この作品の2次流通以降の売り上げの3%を永続的に受け取れるという。なおアディダスとプラダは一切収益を受け取らないとのこと。

プロジェクト参加方法など

プロジェクトへ参加するには、1月24日8:00(EST/米国東部標準時)から24時間公開されるウェイティングリストにメタマスクなどのウォレットアドレスを登録した上で、抽選に選ばれる必要がある。

そして登録されたウォレットアドレスは3つのグループに分け抽選を行うとのこと。グループ1は昨年12月にアディダス・オリジナルスが販売した「Into the Metaverse」の NFT保有者でウェイティングリストに登録した中から1,000名を選出するという。なお保有者であることの判定は1月20日にスナップショットが実施されており、その時点のアドレスが対象となる。

グループ2については、「Into the Metaverse」のパブリックセールの際に取引が失敗してガス代が失われたユーザーが対象で、500名が選出されるとのこと。またグループ3はグループ1、2に該当しない全てのアドレスから1,000名が選出されるとのことだ。

選出されたアドレス保有者は、プロジェクトのサイトにウォレットを接続し、写真をNFTとしてミント(鋳造 /発行)する。ミントには手数料はかからないとのことだ。

なお最終的な作品はイーサリアムメインネットのERC-721規格(NFT)で発行され、それぞれ集めた写真はポリゴンネットワーク上にNFTとして発行されるとのことだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:ADIDAS FOR PRADA RE-SOURCE
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ClaudioVentrella

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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