米総合格闘技UFCがNFT販売へ
米総合格闘技団体UFCが独自のNFTマーケットプレイスを立ち上げ、NFTコレクターズアイテム「UFC Strike(UFCストライク)」を販売することが1月20日分かった。
UFCは、大人気NFTトレーディングカードゲーム「NBA Top Shot」などを開発するダッパーラボ(Dapper Labs)の独自ブロックチェーン「FLOW(フロウ)」上にNFTを発行する。
なおUFCとダッパーラボは2月にすでにライセンスパートナーシップを締結しており、今後「FLOW」を利用したデジタルグッズを販売するとしていた。
発表によると「UFC Strike」は「NBA Top Shot」と同様に、試合で活躍する選手の名シーンや団体の歴史上で象徴となる瞬間などを動画にした「モーメント(Moments)」になるとのことで、複数のカメラアングルで撮影されたアクションや、アナウンサーの解説、ダッパーラボでは初の試みとなる観客のリアクションなどが収められているとのことだ。
「UFC Strike」は総数20万パック発行されるとのことで、まずは10万パックが1月23日14:00(米国東部時間)より販売されるとのこと。
初回の10万パックは35種類の「モーメント」を販売し、そのうち10種類が希少性のある「Champion Tier」となっており、各75枚(計750枚)が発行されるとのこと。
価格については1パック3枚入りで、50ドル(約5600円)となっており、1名あたり1度に1パックのみ購入でき、最大5パックが購入可能となっている。
また第2弾については、1月31日14:00より販売開始とのこと。なお第1弾、第2弾ともに在庫が無くなり次第販売は終了となる。
なおUFCのNFTマーケットプレイスは今後、購入者が「モーメント」を2次販売できる機能を追加する予定であるとしている。
またUFCでは今回のNFTの取り組みより先に、団体でファントークンを発行している。昨年5月、UFCはブロックチェーンベースのファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」と提携し、6月にファントークンを発行した。
「Socios.com」ではプロスポーツチームがファントークンを発行・販売することで資金調達ができる。またファンはそのファントークンを購入することでクラブチームが行う投票企画に参加できる権利や、グッズなどを入手できる権利などを取得できる仕組みとなっている。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:ダッパーラボ・UFC Strike
デザイン:一本寿和
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