Elliptic、機関投資家向け暗号資産トレードプロダクト提供へ

Elliptic、機関投資家向け暗号資産トレードプロダクト提供へ

暗号資産のマネーロンダリング対策ソリューションなどを提供するエリプティック(Elliptic)が、機関投資家の暗号資産トレードに焦点を当てた新しいプロダクトを開発中であることを発表した。

プロダクト開発に際して新部門も設立。部門名は「マーケット・インテリジェンス・ユニット(Market Intelligence Unit)」だ。エリプティックの共同設立者であるジェームズ・スミス(James Smith)氏とローラ・コフィー(Laura Coffey)氏が新部門を率いるようだ。

新部門ではエリプティックのデータセットを機関投資家の暗号資産取引市場で活用する予定だ。このエリプティックが提供するデータにより、機関投資家のトレーダーは、広範なオンチェーンデータに基づいたトレードができるようになるようだ。

具体的には市場のインサイトに基づいた予測機能、オンチェーンデータに基づき価格推移への影響度の評価機能、データ分析機能などがあるようだ。 エリプティックのデータセットは過去8年間にわたり開発され、200億以上のデータポイントを含み、148種類の資産をカバーし、世界の取引量の98%を占めているとのことだ。また世界の暗号資産取引量の3分の2はエリプティックのプロダクトを利用している暗号資産取引所で取引されているとのことだ。

エリプティックの共同設立者のジェームズ・スミス氏は次のようにコメントしている。

「エリプティックは、暗号資産市場の成長によってもたらされるビジネスチャンスを活用することを支援するという明確なビジョンを持って設立されました。私たちはブロックチェーン分析に関わるビジネス領域を開拓し、私たちが開発した独自のデータセットは、暗号資産ネイティブのビジネスと暗号資産取引に移行している従来のプレイヤーの両方に対して、暗号資産取引戦略を促進する豊富なサービスを提供できるでしょう」

エリプティックは昨年10月に約70億円のシリーズC資金調達ラウンドを実施した。ソフトバンク・ビジョン・ファンド2やSBIグループらも参加した。現在、エリプティックはbitFlyer、SBIVCトレード、GMOコイン、DMM Bitcoinなどの取引所にサービスを提供している。

参考:エリプティック
デザイン:一本寿和
images:iStock/Aramyan・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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