サムスンUS、カルダノ採用ブロックチェーンで植林活動を管理。veritreeと提携

サムスンUS、ブロックチェーンで植林活動を管理

サムスン電子アメリカ(Samsung Electronics America:サムスンUS)がブロックチェーン技術を活用して森林再生プロセスの各段階を検証・追跡し、植林活動の管理をすることが分かった。

サムスンUSは1月3日、ブロックチェーンベースの気候ソリューションプラットフォームおよび植林管理プラットフォームを提供するカナダ拠点のベリツリー(veritree)とのパートナーシップを発表。これによりサムスンUSは気候変動対策を目的に、2022年第1四半期末(3月末)までにマダガスカルで200万本のマングローブの木を植えるとした。

ベンツリー提供のプラットフォームはカルダノ(Cardano)のブロックチェーンを基盤としており、植林作業における現場レベルでの情報収集からサイトプランニンング、樹木管理、インパクトモニタリングなどをサポートするとのことだ。

ベンツリーのサイトによるとブロックチェーンを活用して樹木一本一本をトークン化し記録管理することで、二重にカウントするリスクの軽減ができ、またプロジェクトへの資金提供者に対し透明性を示すことができるという。これらは将来的にカーボンクレジットを生成する際の検証作業を効率化することにも影響するようだ。

なお植林する樹木にマングローブが選定されたのは二酸化炭素を吸収・貯蔵する能力が高いからであるとのこと。米国の森林で、マングローブが生息する同じ地域と同じ量の二酸化炭素を吸収するには、50年から100年かかると説明されている。

現在持続可能な社会への貢献は、ESG投資やPRI(責任投資原則)を始め投資家レベルで求められており、また出資を受ける企業についても環境への取り組みは必須なものとなっている。

ブロックチェーンを活用することによる「情報の真正性」は、これからの社会においてより必要なものであり、ますますその事例は増えていくだろう。

関連ニュース

サムスン、最新型TVにNFTプラットフォーム統合へ

韓国サムスン、ブロックチェーン活用の新サービス「ペーパーレス」開始

サムスンのGalaxyスマホ、他社暗号資産ハードウェアウォレットもサポート

サムスンSDSがブロックチェーン活用の医薬品向け流通履歴管理のパイロットプロジェクトを計画

サプライチェーンを変革する、ブロックチェーンのトレーサビリティ

参考:サムスンアメリカ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Björn-Forenius・Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored