SWIFT、2022年にトークンアセットの相互運用に関する実証実験開始へ

SWIFT、2022年にトークンアセットの相互運用に関する実証実験開始へ

銀行間国際ネットワークである「SWIFT」が、2022年第1四半期にトークンアセットの相互運用性に関する実証実験を行うことを発表した。「SWIFT」はクリアストリーム(Clearstream)、ノーザン・トラスト(Northern Trust)、SETLと協力して実証実験を進めていく予定だ。

クリアストリームは機関投資家向けのシステムプロバイダー、ノーザン・トラストは資産運用企業、SETLはエンタープライズブロックチェーンの相互運用システムを開発する企業だ。

なおこの実証実験では、既存の決済システムと中央銀行デジタル通貨(CBDC)の両方が使用されるとのことだ。

「SWIFT」の発表では、株式、債券、商品、不動産、美術品などをトークン化したものをトークンアセットと定義しているようだ。また様々な資産がトークン化されることで「資産全体の流動性が高まり、より多くの人々が歴史的に入手不可能であった資産に投資することが可能になり、アクセス性が高まります」と「SWIFT」は説明している。

さらに「SWIFT」は「トークンアセットの市場は今後急速に加速すると予想されており、2027年には24兆ドル規模に達するとの試算がある」と発表で伝えている。

そして具体的な実証実験の内容としては、トークンアセットの発行、DVP、償還のプロセスを調査し、摩擦のないシームレスなトークンアセット市場をサポートできるかを試すとのことだ。ちなみにDVPはDelivery Versus Paymentの略で、債権の移転と支払いを同時に行う決済手段のことをいう。

参考:SWIFT
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RRice1981・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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