ソラナが170億円規模のファンド立ち上げ
ソラナ・ラボ(Solana Labs)の投資部門ソラナ・ベンチャーズ(Solana Ventures)が1億5000万ドル(約170億円)規模のファンドを立ち上げたことを発表した。
このファンドでは主にNFTゲーム分野への投資を行うとしており、ゲーム企業のフォルテ(Forte)およびグリフィン・ゲーミング・パートナーズ(Griffin Gaming Partners)と共同で立ち上げられた。
なおフォルテはブロックチェーンベースのゲーミングアプリの技術を構築している企業だ。またグリフィンはグローバルにゲーム市場へ投資を行っているベンチャーキャピタルで、過去2年間でゲームやWeb 3.0のゲーム関連企業に4億ドル以上の投資を行っている。
ソラナ・ベンチャーズのパートナーであるマシュー・ベック(Matthew Beck)氏は「私たちのエコシステムでは、ブロックチェーンとゲームの交わりがどのようになるかを定義しているところです」と述べている。
ResearchAndMarkets.comのレポートによると、世界のゲーム市場は2020年には1,737億ドル(約19.7兆円)となり、2026年には3,144億ドル(約35.7兆円)になると予想されている。この市場成長の一因は、新型コロナウィルスによるパンデミックの際に世界的なロックダウンが発生し、人々が家にこもり、暇つぶしにゲームプラットフォームを利用したことにあるとしている。
ブロックチェーンを活用したゲームでは、世界規模でプレイヤーが商品の所有や取引ができるといったコミュニティ経済に参加が出来る。またブロックチェーンゲームによっては、プレイによって暗号資産(仮想通貨)で報酬が得られるものもあると関係者は述べている。
フォルテの共同創業者兼CEOであるジョシュ・ウィリアムス(Josh Williams)氏は「かつてゲーム開発者は、プレイヤーが1回限りの購入で消費する新しいコンテンツを継続的に作成しなければなりませんでしたが、NFT(ノンファンジブル・トークン)やその他のブロックチェーン技術の出現により、ゲーム開発者は、ゲーム内で実物資産権を提供し、自立した繁栄する経済を作り出すことができるようになりました」と述べている。
またソラナ・ラボのコミュニケーション部門責任者であるオースティン・フェデラ(Austin Federa)氏は「ブロックチェーンゲームは今、本当に初期段階にあります。多くのツールやインフラがまだ生み出されています」と述べている。
グリフィンの共同設立者であるニック・ツォスト(Nick Tuosto)氏は、フォルテとソラナとの提携を継続することでNFTゲームのエコシステムの推進に貢献すると述べている。
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Reporting by Gertrude Chavez-Dreyfuss in New York Editing by Matthew Lewis
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
images:Reuters