NIKE、NFTファッションブランド「RTFKT」買収
大手スポーツブランドのナイキ(NIKE)が、NFTファッションブランドのRTFKT(アーティファクト)の買収したことが12月13日分かった。なお買収額は公開されていない。
RTFKTは2020年にブノワ・パゴット(Benoit Pagotto)、クリス・リー(Chris Le)、スティーブン・ヴァシレフ(Steven Vasilev)氏によって設立されたブランドだ。
RTFKTはNFTを活用したバーチャルスニーカーをこれまで多数発表しており、またこのブランド自体が2年前にナイキにインスパイアされてはじめられたものだと「@Zaptio RTFKT」がツイートしている。
ナイキの社長兼CEOジョン・ドナホー(John Donahoe)氏は発表にて次のようにコメントしている。
「今回の買収は、ナイキのデジタルトランスフォーメーションを加速させる新たなステップであり、スポーツ、クリエイティビティ、ゲーム、カルチャーの交差点にいるアスリートやクリエイターにサービスを提供することができます。私たちは、本物でつながりのあるブランドを持つ、非常に才能のあるクリエイターチームを獲得しました。私たちの計画は、RTFKTブランドに投資し、彼らの革新的でクリエイティブなコミュニティに貢献し、成長させ、ナイキのデジタルプリントと能力を拡張することです」
RTFKT共同設立者の一人、ブノワ・パゴット氏は次のようにコメントしている。
「これはRTFKTブランドを構築するためのまたとない機会であり、私たちが愛するコミュニティを構築するために、ナイキの基盤となる強さと専門知識の恩恵を受けられることに興奮しています。ナイキは、イノベーション、創造性、コミュニティに対する私たち全員の深い情熱を共有する世界で唯一のブランドであり、メタバースで完全に形成された私たちのブランドを成長させることに興奮しています」
なおナイキは今年11月、オンラインゲーミングプラットフォーム「ロブロックス(Roblox)」に、メタバース空間「NIKELAND」を開設しており、そこでデジタルファッションアイテムも公開している。
今回の買収からナイキがNFTファッションやメタバース領域に積極的な姿勢が伺える。
参考:ナイキ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Fugacar