メタマスク、KeyStoneのハードウェアウォレットとQRコード接続に対応

メタマスクがQRコード接続に対応

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのメタマスク(MetaMask)が、ハードウェアウォレットとの接続において、QRコードに対応したことを12月10日発表した。これによりハードウェアウォレットをオンラインデバイスへ繋がずにトランザクションの承認が出来るようになるとのこと。

メタマスクは、コンセンシスが提供するイーサリアム及びPolygon、Arbitrum、Optimismなどのイーサリアム互換ネットワークに対応した暗号資産ウォレット。なお秘密鍵はユーザー自身で管理するノンカストディアル型のウォレットだ。

今回メタマスクが対応したのは、キーストーン(KeyStone)のQRコードベースのハードウェアウォレットだ。ハードウェアウォレットは秘密鍵を外部デバイスにオフラインで保存することで、ハッキングなどの被害を低減する、暗号資産の保管方法の一つである。

一般的にハードウェアウォレットに保管する暗号資産を動かすには、PCなどのオンラインに接続したデバイスにハードウェアウォレットを繋げる必要があるが、キーストーンのハードウェアウォレットでは、オンラインデバイスとの接続をインターネットやBluetooth、WiFi、USBなどを利用せずに、QRコードでの接続が可能となっている。

なおキーストーンはハードウェアウォレットとソフトウェアウォレット間のQRコードプロトコルのEIP(イーサリアム改善案)も作成しており、このプロトコルはオープンソースとして公開もされている。

今回メタマスクがキーストーンのQRコードに対応したことにより、メタマスクとハードウェアウォレットの接続やトランザクションの承認はデバイスカメラによるコード読み取りで対応可能となったとのことだ。

なおメタマスクの開発元である米コンセンシス(ConsenSys)の11月の発表によると、メタマスクは2020年に比べユーザー数が38倍増加しており、月間アクティブユーザーが約2,100万人となったことが明かされている。

関連ニュース

コンセンシスが約220億円調達、メタマスクのユーザー数は2100万人に

メタマスクの機関投資家向け部門、暗号資産カストディ企業3社と提携

メタマスク、月間アクティブユーザーが1,000万人超に

参考:コンセンシス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/prezent・antoniokhr

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

Sponsored

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した