元シティグループ幹部、約1,700億円規模のWeb3.0ファンド組成
米シティ・グループ(Citi Group)の元幹部であるマット・チャン(Matt Zhang)氏が約1,700億円(15億ドル)規模のWeb3.0領域特化のファンド「ハイブマインド・キャピタル・パートナーズ(Hivemind Capital Partners)」を立ち上げたことが11月29日に分かった。
発表によれば、「ハイブマインド」は、暗号資産関連スタートアップや「Play-to-Earn」領域への投資、そして暗号資産取引を行なっていくとのことだ。またハイブマインドは技術力とネットワークエコシステムのインフラを提供する戦略的パートナーとして、レイヤー1ブロックチェーンのアルゴランド(Algorand)を選んだとのことだ。
ただ「ハイブマインド」は、アルゴランド以外の主要なレイヤー1ネットワークとの提携についても積極的に話し合っているようだ。そしてマルチチェーンの世界を構築し、「ハイブマインド」の投資家に暗号資産エコシステム全体で最高の機会を提供していくことを目標にするという。
ハイブマインドの創業者兼マネージングパートナーであるマット・チャン氏は発表にて次のようにコメントしている。
「私たちはブロックチェーン技術がパラダイムシフトをもたらすものだと信じており、まだ初期段階にあります。当社の使命は、先見性のある起業家やカテゴリーを定義する暗号資産プロジェクトに、スタートからイグジットまでの資本とインフラのソリューションを提供することです。
従来の資産運用モデルはこのようなことを行うように設計されていません。そのため機関投資家がリスク管理、コンプライアンス、セキュリティのために必要とするインフラも提供するオーダーメイドの暗号資産投資プラットフォームを一から構築しています」
2021年は他にもWeb3.0特化の大規模ファンドが組成されている。6月にa16zが約2,400億円規模で「Crypto Fund III」を組成し、11月にパラダイム(Paradigm)が約2,800億円規模のファンドを組成した。
参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/4×6・alphaspirit