コインベースプロ、イーサリアムネームサービス(ENS)など5銘柄を新規上場

コインベースプロ、5銘柄を新規上場

米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)が、同社提供の個人トレーダー向けプラットフォームCoinbase Pro(コインベースプロ)にて新たに5銘柄の暗号資産を上場することが11月16日分かった。

今回上場するのはアルケミックス:Alchemix(ALCX)、イーサリアムネームサービス:Ethereum Name Service(ENS)、ガラ:Gala (GALA)、エムステーブル:mStable USD(MUSD)、パワーレッジャー:Power Ledger(POWR)だ。

発表によると各銘柄は、流動性条件が満たされ次第11月16日9:00(太平洋標準時)以降に取引が開始される予定となっている。

また各銘柄のサポート地域は米コインベースのサービス対象全地域で対応していると発表されている(日本は対象外)。

取引ペアについてはALCX -USD、ALCX -USDT、ALCX -EUR、ENS -USD、ENS -USDT、ENS -EUR、GALA -USD、GALA -USDT、GALA -EUR、MUSD -USD、MUSD -USDT、MUSD -EUR、POWR-USD、POWR-USDT、POWR-EURとなるようだ。

なおコインベースプロでは11月10日にジーエン:GYEN(GYEN)の上場を発表している。新規銘柄の上場発表は今回で13週連続となった。同プラットフォームで上場した暗号資産は数日中にCoinbase.com(販売所)でも取り扱いが開始する流れとなっているため、今回上場となった各銘柄もその対象となるだろう。

各暗号資産について

ALCXは、イーサリアム上に構築されたDeFiプロトコル「アルケミックスファイナンス(Alchemix Finance)」のネイティブトークンおよびガバナンストークンだ。このプロトコルでは担保によって生成された利回りを使用して自動的に返済される担保付きローンを開くことができる。

なおALCXは、FTX、ジェミナイ(Gemini Green)、ゲート(Gate.io)などの暗号資産取引所の他、スシスワップ(Sushiswap)やユニスワップ(Uniswap)V3、ゼロエックスプロトコル(0x Protocol)などで取り扱われている。なお時価総額は約430億円となる(11/16コインマーケットキャップ調べ)。

イーサリアムネームサービスは、例えるならイーサリアムブロックチェーンにおけるDNS(Domain Name Services)のようなサービスを提供している企業だ。このサービスを利用することで、イーサリアムアドレスやコントラクトアドレスを「○○.eth」のように人が理解できる文字に置き換えることが可能で、その仕組みにはNFTが活用されている。またENSはシステムのネイティブトークンであり、ガバナンスへの投票の際に用いられる。ENSは今月9日に、これまで利用していた利用者に対してガバナンストークンの配布を行っており、このことからバイナンスやクーコインなどでトークンが上場している。

なおENSは、バイナンス(Binance)やゲート(Gate.io)、クーコイン(KuCoin)、バイビット(Bybit)、ポロニエックス(Poloniex)、オーケーイーエックス(OKEx)、エムイーエックスシー(MEXC)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)およびV3やゼロエックスプロトコル(0x Protocol)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約890億円となる(11/16コインマーケットキャップ調べ)。

Galaはブロックチェーンゲームのエコシステムを構築することを目的としたゲームおよびNFTプラットフォームだ。GALAはプラットフォームのユーティリティトークンであり、ノードオペレーターのインセンティブやネットワークガバナンス、ゲームをプレイするためのゲーム内報酬、GalaストアでアイテムやNFTを購入するためのゲーム内通貨などに使用される。

なおGALAは、バイナンス(Binance)やゲート(Gate.io)、クーコイン(KuCoin)、ポロニエックス(Poloniex)、オーケーイーエックス(OKEx)、エムイーエックスシー(MEXC)、クリプトドットコム(Crypto.com Exchange)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV3(Uniswap V3)やパンケーキスワップV2(PancakeSwap V2)、ゼロエックスプロトコル(0x Protocol)、スシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約1,120億円となる(11/16コインマーケットキャップ調べ)。

MUSDは米ドル価格にペッグしたステーブルコイン。イーサリアム上にて稼働している。MUSDでは銀行口座の米ドルではなく、mStableプロトコルに担保として預けられた他のステーブルコインによって価格を安定させるように設計がされている。

なおMUSDは、暗号資産取引所のホットビット(Hotbit)や、分散型取引所(DEX)のゼロエックスプロトコル(0x Protocol)で取り扱われている。なお時価総額は約45億円となる(11/16コインマーケットキャップ調べ)。

パワーレッジャーはP2Pによる太陽光発電の電力を取引可能にする企業のプラットフォームだ。POWRはプラットフォーム上でのエネルギー取引、クリーンエネルギー追跡、検証などに利用される。

なおPOWRは、バイナンス(Binance)やビッサム(Bithumb)、クーコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)、ビットトレックス(Bittrex)、フォビグローバル(Huobi Global)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約360億円となる(11/16コインマーケットキャップ調べ)。

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参考:コインベース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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