Pocket RDがKDDI、講談社、大日本印刷より4.5億円の資金調達
NFT/3DCGマーケットプレイス「Pocket Collection(ポケットコレクション)」を運営するPocket RD(ポケットアールディー)が、第三者割当増資により4.5億円の資金調達を実施したことが11月12日分かった。
Pocket RDが提供する「Pocket Collection」は、ブロックチェーン技術を活用し、3D技術を活用したアートワーク等、デジタル創作物全般の大量保存、2次創作、2次流通、販売が可能なプラットフォーム。また同社では商業施設等に設置したスキャナーやスマートフォンアプリで自分独自のアバターを完全自動で作成できる「AVATARIUM(アバタリウム)」も提供している。なお同社には、既存投資家としてスクウェア・エニックスが出資している。
今回の出資には、「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者:グローバル・ブレイン)がリード投資家として、講談社、大日本印刷、SMBCベンチャーキャピタルが運営する「SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合」が参加している。
これによりPocket RDの資本業務提携先はスクウェア・エニックス、KDDI、講談社、大日本印刷の計4社となったと発表されている。
今回の資金調達の目的は「AVATARIUM」と「Pocket Collection」の開発強化および、KDDI、講談社、大日本印刷との業務提携による事業推進強化とのことだ。
なおPocket RDは既にKDDIとは事業連携を開始しているとのこと。両社はオリジナルアバターと「バーチャル渋谷」を連携させた「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021 ~Fun for Good~」を開催している。今後両社はPocket RDのアバター生成技術やブロックチェーンを活用したマーケットプレイスを、au版メタバースで積極的に活用し、リアルとバーチャルが連携した「バーチャルシティ」にユーザーだけのオリジナルアバターができる体験や、生活者自身のデジタルデータを生み出していくとしている。
なお、あたらしい経済編集部は、「Pocket Collection」の採用ブロックチェーンや流通仕様についてPocket RDへ現在確認している。情報が分かり次第、本記事を更新させていただく予定だ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:Pocket RD
デザイン:一本寿和
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