フェイスブックが「メタ」へ、NFTは新たなオーナーシップモデルと説明
フェイスブック(Facebook)のCEOであるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏が自社イベント「Connect 2021」で、社名を「メタ(Meta)」にすることを10月29日に発表した。
また証券取引のティッカーシンボルも12月1日からMVRSに変更されるとのことだ。「Connect 2021」やザッカーバーグ氏の投稿で、今後同社がメタバース領域へ本格的に注力していく理由や、NFTについてなどが紹介された。
ザッカーバーグ氏はメタバースへ注力する理由として次のようにフェイスブックの投稿している。
「メタバースの特徴は、自分が別の人や別の場所にいるような臨場感です。その臨場感はソーシャルテクノロジーの究極の夢です。だからこそ、私たちはこの構築に注力しています」
またザッカーバーグ氏は、インターネットがデスクトップからウェブ、モバイルへ、そしてテキストから写真、動画に変化してきた流れを説明し、「しかしこれで終わりではありません。次のプラットフォームは、より没入感の高いものになるでしょう。見るだけでなく体験の中に身を置くことができる具現化されたインターネットです。私たちはこれをメタバースと呼んでいますが、これは私たちが作るすべてのプロダクトに関わってきます」と投稿している。
そして「Connect 2021」の「Commerce」のチャプターでは、メタバース事業のトップを務めるヴィシャール・シャー(Vishal Shah)氏がNFTについて言及した。
前提としてメタバース事業の目標は、できるだけ多くのクリエイターがメタバースでビジネスを構築する方法を提供することと説明した。
そしてメタバースは人々に新たな選択肢を提供するとし、その一例としてNFTについて触れられた。
現在のインターネットではクリエイターの活動に様々な制限があるとし、NFTはデジタルグッズの新たなオーナーシップモデルとして存在していると紹介。
具体的にクリエイターはNFTを通して、デジタルグッズの販売数を制限や、デジタルスペースでの展示、購入者がそのNFTを再販売できる機会が得られるなどと説明した。
なおメタ(フェイスブック)の金融領域専門グループ企業F2(Facebook Financial)は、現在パイロット版がローンチしている同社らのデジタルウォレット「Novi」にて、NFTへの対応の可能性があると8月に報じられていた。
今後彼らが進めるメタバース事業を軸に、NFTや独自暗号資産Diemなどをどう連携させていくのかは注目である。
参考:Connect 2021
IMAGE:VIA-REUTERS