グラファイトのサプライチェーンをブロックチェーンで、サーキュラーとアービックス

グラファイトのバッテリーサプライチェーンをブロックチェーンで追跡

米グラファイト(石ぼく)加工メーカーであるアービックス(Urbix Inc.)とブロックチェーントレーサビリティスタートアップのサーキュラー(Circulor)が10月26日提携を発表した。グラファイトはシャープ芯や鋳物、蓄電池に利用される鉱物だ。

今回の提携により、サーキュラーのトレーサビリティプラットフォームを利用して、アービックスの精製するグラファイトが電気自動車(EV)へ搭載されるまでのバッテリーサプライチェーンのトレーサビリティを保証するとのこと。

このトレーサビリティの確保によって、両社はグラファイトが人道的に調達され、ESG(環境・社会・ガバナンス)基準を遵守して加工されたものであることを証明する。

なお現段階では採掘場からのトレーサビリティは確保出来ていない為、採掘業者と提携について話し合いを進めているとのことだ。

EVが普及するなかでサーキュラーは、グラファイトの他にリチウムイオン電池の原材料となるコバルトのトレーサビリティも行っている。

主な例として、 昨年より販売されているボルボのEV「Polestar 2(ポールスター・ツー)」のバッテリーで使用されているコバルトをサーキュラーのトレーサビリティプラットフォームにて追跡している。

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参考:サーキュラー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/threeart・ustinroque

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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