JPモルガンCEO「ビットコインは価値がない」
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPMorgan Chase & Co)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が月曜日、カンファレンスで「暗号資産は政府によって規制されるだろう」と述べた。
さらに「個人的にはビットコインは“価値がない“と考えている」とも伝えた。
ダイモン氏は「誰がどう思おうと、政府は暗号資産を規制するでしょう。それはマネーロンダリング防止のため、銀行秘密法(Bank Secret Act)のため、税金のために規制されるでしょう」と国際金融協会(Institute of International Finance)がオンライン開催した対談の場で、銀行規制について言及した。
米国最大の銀行のトップであるダイモン氏は、かつて暗号資産を「詐欺」と呼び、後にその発言を後悔していると語るなど、暗号資産を批判してきた。
今年の夏、JPモルガンはウェルスマネジメントの顧客に暗号資産ファンドへの投資機会の提供を開始した。
つまりJPモルガンのファイナンシャルアドバイザーは、顧客から5つの暗号資産商品の売買注文を受け付けることができるようになった。
ダイモン氏は自らの見解はJPモルガンやその取締役会の見解とは異なることを示した上で、依然として暗号資産に対して、懐疑的であるようだ。
ダイモン氏は「個人的には、ビットコインは価値がないと思っています。それはタバコを吸うことに価値がないことと同じです」と述べた。
そしてダイモン氏は「私たちのクライアントは大人なので、クライアントらは私の意見に同意しません。もし彼らがビットコインの売買機会を得たいのであれば、私たちはそれを阻止することはできませんが、合法的で可能な限り公平な機会を提供することはできます」と述べた。
ビットコインの取引においては、ダイモン氏のコメントに対する即時の影響は見られなかった。10月11日のビットコインは5%増の6,496,010円(57,304ドル)だった。
(Reporting by Elizabeth Dilts Marshall and David Henry; Editing by Steve Orlofsky)
翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです
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