FXcoinが個人向け事業廃止へ
国内暗号資産(仮想通貨)取引所FXcoinが個人向け事業を廃止することが10月1日分かった。
FXcoinの発表によると、同取引所は12月22日をもって現在サービス提供を行っている「暗号資産現物取引」および「暗号資産レンディングサービス」を廃止する。今後FXcoinは法人向け事業に特化するとのこと。
サービス廃止にあたり、ユーザーは12月1日午前6時59分までに保有する暗号資産の出庫あるいは売却、また法定通貨の出金を完了するようアナウンスされている。
なお10月6日午後5時から12月1日午前6時59分までの間の暗号資産の出庫および法定通貨の出金にかかる手数料はFXcoinが負担するという。また12月2日午前7時以降に暗号資産の残高がある場合、12月1日の営業日終値にてFXcoinが代行で売却し、ユーザーの金融機関の口座に振り込むとのことだ。
FXcoinは2019年12月に関東財務局によって第19号仮想通貨(暗号資産)交換業者として認可され、昨年4月23日に取引所として営業を開始していた。またFXcoinは2019年4月と昨年の4月にSBIグループより出資を受けており、また2019年6月には住友商事株式会社から出資を受けていた。
今回のサービス廃止の理由についても「SBIグループ企業との連携をさらに深めるべく、事業内容を再編する」と説明されている。
なおSBIグループでは、同グループ傘下で暗号資産取引所を運営している2社のSBI VCトレード株式会社とTaoTao株式会社が12月1日に合併することが発表されている。なお各取引サービスは合併後も継続され、ユーザーはそれぞれ口座持つ会社が提供する取引サービスを継続して利用できるとのことだ。
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参考:FXcoin
デザイン:一本寿和
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