ウィスキー樽所有権をNFTで管理へ、ユニカスクがステイクのブロックチェーン活用

ステイクテクノロジーズがユニカスクと提携

アスターネットワーク(Astar Network:旧Plasm)及び紫電ネットワーク(Shiden Network)の開発をリードするステイクテクノロジーズ(Stake Technologies Pte Ltd)が、株式会社UniCask(ユニカスク)と提携したことが9月24日分かった。

UniCaskは実物資産であるウイスキーなどの蒸留酒の樽の所有権をNFT化し、証明及び移転登記、オンラインでの売買、売買履歴の管理が行えるサービスを提供する企業。今年4月よりベータ版の提供が開始しており、年内には個人向けにNFTの販売を予定している。

今回の提携により、UniCaskはアスター及び紫電上にUniCaskのアプリケーションを構築する予定とのこと。なおUniCaskは今回提携に至った理由を、(ステイクの)アスター及び紫電がセキュリティに強く、かつ開発の速度が迅速で大きな拡張性を持っているからと説明している。

今後UniCaskは紫電上でのNFTの発行、アスター及び紫電ベースのマーケットプレイスへの連携、アスター及び紫電トークンを用いての購入や売買などを検討しているとのことだ。

アスターネットワークと紫電ネットワークは、異なるブロックチェーンを接続し相互運用性を提供するプロジェクト「ポルカドット(Polkadot)」とその実験的ネットワークである「クサマ(Kusama)」に接続し、あらゆるブロックチェーンおよびその上に存在する分散型アプリケーション(dApp)のハブとしての役割を担うことを目指すブロックチェーンだ。

そしてこれらのブロックチェーンの開発をリードするのは日本人起業家らが率いるステイクテクノロジーズで、同社が開発を進めるアスター及び紫電は、日本発のパブリック・ブロックチェーンとして注目が集まっている。

関連ニュース

日本発ブロックチェーン紫電ネットワーク「SDN」、米大手取引所クラーケンに上場へ(ステイク渡辺創太氏 取材) 

ステイクの紫電(Shiden)が、ポルカドット試験的ネットワーク「Kusama」へ接続し、メインネットローンチ

レシカとジャパンインポートシステム(JIS)がブロックチェーンを活用した蒸留酒の樽管理サービス「UniCask」発表

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Duncan_Andison

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

Sponsored

イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2(L2)スケーリングソリューション「リネア(Linea)」が、同ネットワークをサポートするスイス拠点の非営利団体「リネアアソシエーション(Linea Association)」の設立と、2025年第1四半期にガバナンストークンLINEAの発行予定を11月13日発表した