バイナンス、オーストラリアのユーザーはKYCが必須に
バイナンスAU(Binance Australia)の利用において、同国のユーザーはKYC(Know Your Customer)が必要となった。
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)がオーストラリアでのセキュリティ要件を9月23日に更新し、KYCを行っていないオーストラリア居住の既存ユーザーは、「引き出し」と「注文キャンセル」以外ができなくなるとのこと。
この処置は発表から10月19日22:00(AEST:オーストラリア東部標準時)まで段階的に行われるとのことだ。各既存ユーザーには別途通知されるという。
なおKYCの確認が取れ次第、現在提供中のサービスにはフルアクセスできるようになる。
またバイナンスAUの新規ユーザーは、サービス利用にあたりKYCは必須となるようだ。 バイナンスAUは今回のセキュリティ要件の更新により、ユーザー保護の強化とグローバルコンプライアンス基準に準拠するとし、今回の判断がKYCおよびAML(Anti-Money Laundering)の取り組みをサポートするためとしている。
バイナンスAUでは21日、規制準拠を目的に先物、オプション、レバレッジトークン取引の提供を終了することを発表していた。現物取引などは引き続き利用可能であるとしていたが、今回KYCを完全導入することになった。
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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
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