米コインベース、機関投資家向け「Coinbase Prime」正式版リリース

機関投資家向け「Coinbase Prime」が正式版リリース

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が機関投資家向けサービス「Coinbase Prime(コインベースプライム)」の正式版をリリースしたことが9月21日分かった。

「Coinbase Prime」は取引とカストディサービスを融合させた金融機関や機関投資家、暗号資産投資をする企業向けのサービスで、コインベースは5月よりベータ版を提供していた。主な特徴として、通常では時間のかかるコールドウォレットの保管資産の引き出しが、取引に利用する際にシームレスに移行が出来るとのことだ。

なおこのサービスは既に、企業としてビットコインの購入を積極的に進めているマイクロストラテジー(MicroStrategy)や米デジタル資産ヘッジファンドであるワンリバーデジタルアセットマネジメント(One River Digital Asset Management)、香港の画像加工ソフト開発企業のメイツ(Meitu・美図)が暗号資産投資の際に利用しているとのこと。

コインベースは金融庁のライセンスを取得し先月日本でもサービスを開始している。ただ現在日本ではコンシュマー向けに暗号資産販売所機能を提供するサービスと、学習することで暗号資産のリワードが得られる「Coinbase Earn」のみだ。

今後米国で提供されている板取引等が可能な「Coinbase Pro」や今回米国で正式リリースされた「Coinbase Prime」が今後日本でどのように展開されていくのかが注目だ。

関連ニュース

コインベース、機関投資家向け「Coinbase Prime」のベータ版リリース

【10分解説】企業のビットコイン市場への参入加速か? コインベースPrimeとは?

中国企業メイツが3度目のビットコイン購入、暗号資産総保有額は110億円相当

参考:コインベース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ChrisBoswell

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/4話題】イーサリアム「Pectra」メインネット実装は5/7に、米下院がステーブルコイン規制「STABLE法」可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SEC、フィデリティのステーキング対応「ソラナ(SOL)現物ETF」の上場申請を受理

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)によって提出された、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)「フィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが4月3日に公表している

ブラックロック、英国で暗号資産事業者の登録完了

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)の英国部門であるブラックロックインターナショナル(BlackRock International)が、英国の規制当局である金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)から、暗号資産(仮想通貨)事業者としての登録承認を4月1日付で受けた。登録情報はFCAの公式サイトで確認できる