スクエアが特許防衛コンソーシアムに加盟
米スクエア(Square)がLinux技術に特化した特許防衛コンソーシアムであるオープン・インベンション・ネットワーク(OIN)へ加盟したことを9月14日に発表した。
OINは2005年にIBM、ソニー、レッドハット、ノベルの4社によって設立され、Linux技術に関連する特許に特化した特許防衛コンソーシアムとして機能している。OINは、Linux関連特許を買収し、コンソーシアム会員にそれらの特許の使用を許可することで、会員が他企業やパテント・トロールから訴えられるリスクを軽減し、オープンソース技術開発を促進している。
なお会員企業はOINの持つLinux技術の関連特許を無料で使用できるが、その代わりにすべてのLinux関連技術に対して特許侵害を主張しないことを誓約し、自社が保有するLinux技術の関連特許をコンソーシアム会員に無料で提供(クロスライセンス)しなければならないことになっている。
つまり今回スクエアは、会員企業となったことで自社のLinux技術の関連特許を放棄するとともに、OINが保有する特許に加えて、他会員が保有するLinux関連特許も無償で使用できるようになる。
スクエアのOINへの加盟について、OINのCEOであるケイス・バーゲルト(Keith Bergelt)氏は以下のようにコメントしている。
「金融サービスの民主化を目指すグローバルリーダーとして、スクエアがLinuxとそれに隣接するオープンソース技術の特許への非侵害を約束してくれたことを嬉しく思います」
またスクエアの法律顧問であるマックス・シルズ(Max Sills)氏は以下のようにコメントしている。
「当社は、オープンソース・コミュニティの基本的な特徴である、共有されたイノベーションの価値を認識しています。(中略)OINコミュニティへの参加は、共同の技術開発を支援するという当社のコミットメントを示すものです」
なおスクエアは暗号技術の特許を防衛目的以外では使用しないことを約束する特許防衛コンソーシアムであるクリプト・オープン・パテント・アライアンス(COPA)のメンバーにもなっている。
参考:OIN
デザイン:一本寿和
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