シックス・デジタル・エクスチェンジ(SDX)、暗号資産取引所運営ライセンス取得
スイスのデジタル資産取引サービスを提供するSIX Digital Exchange(SDX:シックス・デジタル・エクスチェンジ)が同国の金融規制当局である連邦金融市場監督機構(FINMA)より、デジタル資産の証券取引所(暗号資産取引所)および中央証券のカストディ(保管)を運営する為の正式承認を取得したことが9月10日分かった。
発表では今後取り扱う暗号資産(仮想通貨)の銘柄などの詳細は明かされていない。
Today, SIX Digital Exchange has been authorized by the Swiss Financial Market Supervisory Authority -FINMA- to go live! #SDX set out to build a fully integrated trading, settlement & custody infrastructure for #digitalassets. Let’s celebrate! Press release https://t.co/tzs6pKYMdI pic.twitter.com/A44LTxVbf0
— SIX Digital Exchange (@SDX_global) September 10, 2021
FINMAによると、スイスにおいてトークン形式のデジタル証券取引を促進するインフラに対し、これらのライセンスを発行したのは初の事例となるとのことだ。
SDXは、スイス証券取引所(SIX)を運営するSIXグループの一員であり、スイスを中心としたヨーロッパでデジタル資産向けの取引・決済代行サービスを提供している企業だ。
2018年にブロックチェーン技術によるデジタル資産向けの取引、決済、カストディのインフラを構築することを目指し設立され、今年8月にはコアプラットフォームでの技術開発完了が発表されており、規制当局の承認を待っている状態であった。
ちなみにSIXは、暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・ポルカドット等)によるETP(上場投資商品)の取引を取り扱っている。またSDXは昨年12月にSBIホールディングス株式会社の100%子会社でデジタルアセット関連事業の統括・運営をするSBIデジタルアセットホールディングスとシンガポールを拠点とする機関投資家向けのデジタル資産の発行・取引・保管の各機能を提供する合弁会社の設立について合意している。
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