コービー・ブライアントデザインのウブロ時計など、オークション出品へ
NBAレジェンドのコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏がデザインし、サインしたウブロの時計、スニーカー、NFTデジタルアートのパッケージがオークションに出品されることがわかった。そして出品者はこのパッケージを約11億円(1000万ドル)で販売開始する予定だ。
出品されるウブロの時計はブライアント氏が2013年にブランドのアンバサダーとしてデザインした18Kローズゴールドの「ウブロキング・パワー・ブラックマンバ・トゥールビヨン」という限定版だ。ブライアント氏の愛称「Black Mamba(ブラックマンバ)」の名が付けられている。
オークションを主催するラグジュアリーアセットのアドバイザリー会社GDGC エンタープライズ(Enterprises)によると、この時計は250個の限定生産で、ローズゴールドは残り3個とのこと。時計の裏蓋にはブライアントのサインが入っている。
出品されるシューズは、2020年にヘリコプターの墜落事故で、13歳の娘ジャンナと乗客7人全員とともに41歳で亡くなった伝説のNBA選手コービー・ブライアント氏をイメージした紫色の「Nike Zoom 8」のスニーカーだ。
デジタルアートは、ニューヨークのアーティストであるモシェ・ダグラス(Moshé Douglas)氏による時計と靴の写真で、NFT(Non-fungible token:代替不可能なトークン)として販売される予定だ。
GDGCエンタープライズによると、このパッケージは最低でも約11億円(1,000万ドル)の価値があるとのこと。また同社は収益のうち約550万円(5万ドル)を重病を背負う子供を支援するNPO「Greater Los Angeles Make-a-Wish Foundation」に寄付する予定だ。
NPO「Greater Los Angeles Make-a-Wish Foundation」のCEOであるマイク・カルホフ氏は次のように述べている。
「オークションからの収益約550万円を寄付していただくことにより今年はさらに5つの願いを叶えることができるでしょう。これは昨年のパンデミックの影響で、資金調達がいかに困難であったかを考えると非常に重要なことです」
NBAのオールスターとして18回の優勝経験を持つコービー・ブライアント氏は、同NPOを通して子供たちの200件以上の願いを叶えたとされている。
ちなみにオークションは9月20日から24日まで「WISe.Art」のデジタルマーケットプレイスで開催される。
Reporting by Alicia Powell in New York; Editing by Lisa Shumaker
翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)
※この記事は「あたらしい経済」が「Reuters」よりライセンスを受け、翻訳及び一部編集したものです。