小室哲哉氏の音楽制作パフォーマンスがNFTで販売へ
ミュージシャン・音楽プロデューサーである小室哲哉氏のNFTが、今年秋に販売されることが分かった。
10月10日に開催のJ-WAVE主催デジタル・クリエイティブフェス「イノフェス(J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2021 supported by CHINTAI)」にて、小室氏による音楽制作パフォーマンスがNFT化されるとのこと。
またこのNFTはStudio ENTRE株式会社が今年秋に公開する予定のNFTマーケットプレイス「.mura(ドットミューラ)」にて販売される予定となっている。
なお「.mura」では現在、浅田祐介・am8・clammbon(クラムボン)・ザ50回転ズ・ニルギリス・林ゆうきなど多数のミュージシャンの参加が決定しているとのこだ。
今回の「イノフェス」では、指定席、スタンディング、有料視聴チケット、およびサポーターV.I.P.チケットを先行予約で購入した場合、AR三兄弟・川田十夢デザインNFTデジタルカードがプレゼントされる企画も実施される。
日本人ミュージシャンのNFTの取り組みとしては、ギタリストのMIYAVIがマーケットプレイス「KLKTN(コレクション)」で今後NFTを発売することが発表されている。またBABYMETALはNFTトレーディングカードと限定のライブアルバムとのセット販売を行っている。また楽曲を紐付けたNFTではないが、PerfumeとライゾマティクスのコラボによるNFTアート、UVERworldボーカルTAKUYA∞のNFTフォトアートなどがこれまでに販売されている。
日本の音楽業界でもNFTの活用は今後進むかに注目だ。
なお今回小室哲哉氏のNFTを販売する予定の「.mura(ドットミューラ)」が、どのブロックチェーンを活用するのか、その決済方法や、OpenSeaなどの他プラットフォームにトークンを取り出せるのかなど、その詳細は発表されておらず、「あたらしい経済」は現在それらの仕様について問い合わせを行なっている。
「.mura」の仕様について(9/10 11:26 取材追記)
前記の問い合わせについて「.mura」を運営のStudio ENTRE株式会社の代表取締役である山口哲一氏より回答を得られた。
まず「.mura」で利用するブロックチェーンはポリゴン(Polygon:旧Matic Network)を予定してるとのこと。
また決済についてはペイパル(Paypal)とその他決済手段で開始するようだ。なお暗号資産、ビットコインとイーサリアムでの決済も対応予定だが、「10月28日のローンチには少し遅らせる想定で詳細調整中」とのこと。
ユーザーが購入したNFTの二次流通については、まず「.mura」では、ローンチから数ヵ月後にサービス提供されるようだ。OpenSeaなど外部のマーケットプレイスへの二次流通については「視野に入れている」と回答があった。
回答から、NFTのミントについては同社によりポリゴン上で行われるが、暗号資産決済や転売、外部への移転がローンチ後の対応になるとのことなので、「.mura」内でのユーザーへの処理はオフチェーンで実施されることが想定される。
OpenSeaなどの海外プラットフォームというよりは、昨今日本でローンチしたモバイルファクトリーの「ユニマ」や、GMOインターネットの「Adam byGMO」などの仕様に近いマーケットプレイスとなりそうだ。
あくまで今回の回答は開発中のものであり今後変更の可能性もあるが、小室氏のNFTも購入から数ヶ月は二次流通が外部流通ができない可能性があることは、購入検討者は留意しておいたほうがいいだろう。
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画像:Studio ENTRE株式会社プレスリリースより