メタバースでの不動産ディベロッパー
36歳のフィンテック企業家であるワン・ケンイル氏は、Earth 2で北朝鮮の首都平壌、バチカン市国、エジプトに土地を所有しており、収益性の高い観光事業や教育事業の構築を計画している。
11月にサービスを開始したEarth 2は、本格的なメタバース・プラットフォームではなく、地球の一部を表すデジタルタイルを販売するマーケットプレイスである。ユーザーは現在、購入した土地に立ち入ることができないため、ワン氏はまだ存在していない世界に投資したことになる。
Earth 2のCEOであるシェーン・アイザック氏は、ロイター通信に対して「プラットフォームで最もアクティブなユーザーは韓国人で約910万ドルを費やしており、次いで米国の750万ドル、イタリアの390万ドルとなっています」と説明した。
Decentralandによると、9月1日までの30日間で、韓国からのアクティブユーザーが7,067人を超え、米国に次いで2番目に多かったという。
Decentraland Foundationのコミュニケーション・リードであるデーブ・カー氏は「世界の状況が正常に戻ったとしても、人々はこの業界のことを忘れたり、この業界から離れたりすることはないでしょう」とロイターに語った。
さらにカー氏は「むしろ、この期間は最も重要で価値のある存在や経験についての定義を明らかにするでしょう」と続けた。
またKorea Securities Depository (KSD)のデータによると、韓国の株式市場では、ゲーム会社のRoblox Corp.が、6月と7月に購入された外国株の中でトップの座を占めた。
さらに韓国のAR・VR技術企業であるMAXSTやWYSIWYG STUDIOSの株価は、ここ数カ月で急上昇している。
Earth 2の投資家であるチェ氏は、メタバースの潜在的な落とし穴を意識しつつも、その可能性に期待を寄せており、「見方によっては、馬鹿げたことやバブルと見る人もいるかもしれませんが、チャンスと捉える人もいます」と述べている。
Reporting by Joori Roh; Editing by Vidya Ranganathan and Jane Wardell
翻訳:小俣淳平(あたらしい経済)
※この記事は「あたらしい経済」が「Reuters」よりライセンスを受け、翻訳したものです。