国際決済銀行とオーストラリア、マレーシア、シンガポール、南アフリカの中銀が、CBDCの国際決済テストへ

国際決済銀行とオーストラリア、マレーシア、シンガポール、南アフリカの中銀が、CBDCの国際決済テストへ

国際決済銀行(BIS)が、同銀行のイノベーション・ハブ、オーストラリア準備銀行、マレーシア国立銀行、シンガポール金融管理局(MAS)、南アフリカ準備銀行らと協力して、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の国際決済利用テストを行うことを9月2日発表した。

発表よると、このテストは「Project Dunbar」としてイノベーションハブのシンガポールセンターが主導しているとのことで、複数のCBDCを用いたクロスボーダー取引のための分散型台帳技術を使った共有プラットフォームのプロトタイプを開発することを目的としているとのこと。

また中央銀行がCBDCのインフラを共有することを可能にする様々なガバナンスと運用デザインも検討されるとのこと。 金融機関はこのプラットフォームを利用することにより、参加中央銀行のCBDCで直接取引が行えるようになるという。これにより仲介者が必要でなくなるため、取引にかかる時間とコストが削減できるとのことだ。

この「Project Dunbar」は、11月に開催されるシンガポール・フィンテック・フェスティバルにて、開発された共有プラットフォームの技術プロトタイプの発表と、2022年初頭の成果発表が予定されているとのことだ。

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参考:BIS
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RRice1981・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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