米マイアミが「マイアミコイン」のマイニング開始へ、保有者にはBTCとSTXの利回り報酬も
米マイアミ市が独自暗号資産「マイアミコイン(MiamiCoin)」のマイニングを8月3日に開始することを明らかにした。「マイアミコイン」は市内のインフラプロジェクトやイベントの資金調達に使用されるようだ。なおこのプロジェクトはシティーコイン発行をサポートするシティーコインズ(CityCoins)がサポートしている。
「マイアミコイン」はレイヤー1ブロックチェーンの「スタックス・ブロックチェーン(Stacks Blockchain)」を基盤として発行される。スタックス・ブロックチェーンはビットコインネットワークでのアプリ開発を容易にし、スマートコントラクトを書けるシステムが提供されている。ちなみにスマートコントラクトは「Clarinet」で開発やコードが書かれている。
またスタックス・ブロックチェーンはネイティブトークンとして「Stacks Token(STX)」を発行しており、取引手数料として使用される。つまりスマートコントラクトの実行からデジタル資産の作成まで、すべての取引はSTXで支払われる。
8月3日に「マイアミコイン」のマイニングが開始されると、マイナーから転送された「STX」の30%が自動的にマイアミ市専用のウォレットに入り、米ドルに換金できるように設計になっているとのことだ。そして「マイアミコイン」の保有者は、保有利回りとして「STX」と「BTC」が得られる仕組みになっている。さらにマイアミコインの保有者はスタックス・プロトコルにて流動性提供し利回りを得ることもできるようだ。
マイアミのフランシス・スアレス市長は次のようにコメントしている。
マイアミ市はマイアミコインの人気により数百万ドルの収益を得ることができるでしょう。なぜならばマイアミは今や世界のビットコインの中心地となっているからです。
参考:シティーコインズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/aoldman・LongQuattro