リップル(XRP)利用の国際送金サービス開始、SBIレミットとSBI VCトレードがフィリピン向けに

リップル(XRP)利用の国際送金サービス開始

SBIレミット株式会社が日本初となる暗号資産(仮想通貨)を用いた国際送金サービスを開始したことを7月28日発表した。このサービスは国内にて暗号資産交換業を運営するSBI VCトレード株式会社と米リップル社(Ripple Labs Inc.)との提携を通じてフィリピン向けに展開するとのこと。

またこの国際送金サービスは暗号資産XRPを利用したものとなっており、XRPを媒介通貨(ブリッジ通貨)として用いることで各金融機関が現地通貨を事前に調達することを不要とするサービス「ODL(On Demand Liquidity)」を活用したとのことだ。リップル社のブロックチェーン技術「XRP Ledger」を通じてXRPを受領し現地法定通貨であるフィリピンペソに変換、受取顧客がフィリピンペソを受領することが可能となるようだ。

今回の取り組みにおいて、SBIレミットは顧客の送金リクエストを送信し、SBI VCトレードはそのリクエストに対してリアルタイムにXRP送付を行うインフラを提供するとのこと。またフィリピン向けの送金先パートナーは、フィリピンで資金移動業及び暗号資産交換業を運営するベター社(Betur Inc.)のプロダクト、コインズ(Coins.ph)と提携したとのこと。

リリースによるとこの取り組みでSBI VCトレードが保有するXRPの流動性を活用することにより、SBIレミットにおいてプレファンディング等の送金コストが低減され、国際送金事業における競争力の強化につながると考えているとのことだ。

参考:SBI
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RRice1981・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/9話題】Progmatが農中信託銀行・あおぞら銀行・ケネディクスから資金調達、リップルがHidden Roadを買収へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米国初のXRP連動レバレッジ型ETF「XXRP」、TeucriumがNYSEアーカで提供開始

テウクリウム(Teucrium)による暗号資産(仮想通貨)エックスアールピー(XRP)に連動したレバレッジ型ETF(上場投資信託)「XXRP(Teucrium 2x Long Daily XRP ETF)」が、米シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」で4月7日より提供開始された。テウクリウムが同日に発表した。XRP連動のレバレッジ型ETFの上場は米国で初となる

トランプ一族のDeFiプロジェクト、USD連動ステーブルコインのテストエアドロップ提案

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその家族が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)が、独自トークンである「WLFI」の保有者に対し実施する、米ドル連動型ステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」のテスト・エアドロップを4月8日に提案した