バイナンスが出金限度額の引き下げ発表、一日あたり0.06BTCに

バイナンスが出金限度額の引き下げ発表、一日あたり0.06BTCに

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)がアカウントの引き出し限度額についての見直しを行い、本人確認のレベルが「ベーシック」であるアカウントの一日あたりの引き出し限度額を引き下げることを7月28日に発表した。

この変更により、これまでは本人確認のレベルがベーシックであっても一日あたり2BTC(約860万円)を引き出すことができたが、今後は一日あたりの引き出し限度額が0.06BTC(約26万円)となるとのことだ。

バイナンスは今回の変更の理由について「全てのバイナンスユーザーの継続的なセキュリティを保持するため」と述べている。また0.06BTCという数量の設定については「今回の調整は現在のBTC価格をより適切に考慮している」と述べている。

この変更は新規ユーザーに対しては即時に適用され、既存のユーザーに対しては8月4日から23日にかけて段階的に適用されるとのことだ。

バイナンスは引き出し限度額の引き下げの他にも、先物のレバレッジ倍率の上限設定や税務報告ツールの導入など複数の発表を同時に行った。これらの一連の発表についてバイナンスのCEOであるCZ(Changpeng Zhao)氏は「あらゆる地域の規制に準拠するための積極的なステップ」と説明しており、今後の方針について「ユーザーの皆様に最高のサービスを提供するために、新しい規制に対応していきます」と述べ、また規制への対応を進めるべく「規制やコンプライアンスの経験を持つリーダーを積極的に採用しています」と述べている。

なおCZ氏に関しては、24日に行われたディスカッションにて「規制やコンプライアンスについての強力なバックグラウンドがある人物がバイナンスの次のCEOになるかもしれません」と発言したことから、CZ氏のCEO引退が示唆されたが、今回の発表で「CEOを交代する当面の計画はありません」と否定した。

参考:Binance
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored