バイナンスが出金限度額の引き下げ発表、一日あたり0.06BTCに
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)がアカウントの引き出し限度額についての見直しを行い、本人確認のレベルが「ベーシック」であるアカウントの一日あたりの引き出し限度額を引き下げることを7月28日に発表した。
この変更により、これまでは本人確認のレベルがベーシックであっても一日あたり2BTC(約860万円)を引き出すことができたが、今後は一日あたりの引き出し限度額が0.06BTC(約26万円)となるとのことだ。
バイナンスは今回の変更の理由について「全てのバイナンスユーザーの継続的なセキュリティを保持するため」と述べている。また0.06BTCという数量の設定については「今回の調整は現在のBTC価格をより適切に考慮している」と述べている。
To support the ongoing security of all Binance users, new withdrawal limits will be established for those who have completed only Basic Account Verification. Thread ⬇️ 1/5
— Binance (@binance) July 27, 2021
この変更は新規ユーザーに対しては即時に適用され、既存のユーザーに対しては8月4日から23日にかけて段階的に適用されるとのことだ。
バイナンスは引き出し限度額の引き下げの他にも、先物のレバレッジ倍率の上限設定や税務報告ツールの導入など複数の発表を同時に行った。これらの一連の発表についてバイナンスのCEOであるCZ(Changpeng Zhao)氏は「あらゆる地域の規制に準拠するための積極的なステップ」と説明しており、今後の方針について「ユーザーの皆様に最高のサービスを提供するために、新しい規制に対応していきます」と述べ、また規制への対応を進めるべく「規制やコンプライアンスの経験を持つリーダーを積極的に採用しています」と述べている。
(Thread) We just hosted a 1-hour press conference to share the active steps we’re taking to build upon our efforts to be more compliant with local regulations everywhere.
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) July 27, 2021
I’d like to share these updates with you now too.
なおCZ氏に関しては、24日に行われたディスカッションにて「規制やコンプライアンスについての強力なバックグラウンドがある人物がバイナンスの次のCEOになるかもしれません」と発言したことから、CZ氏のCEO引退が示唆されたが、今回の発表で「CEOを交代する当面の計画はありません」と否定した。
参考:Binance
デザイン:一本寿和
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