サークル米ドルステーブルコイン「USDC」の準備資産開示、監査法人が証明業務実施

サークル米ドルステーブルコイン「USDC」の準備資産開示、監査法人が証明業務実施

サークル(Circle)が発行する米ドルステーブルコイン「USDC」が、同等の米ドル準備資産に基づき発行されていることが7月20日に明らかになった。サークルが監査法人グラントソントンの発行した報告書を公開した。

グラントソントン( Grant Thornton)は、証明業務を通じてサークルのUSDCが同等の米ドル準備資産に基づき発行しているという合理的な保証を5月28日に与えていたとのこと。

具体的にグラントソントンは「2021年5月28日付の添付の準備資産報告書の準備資産情報は、すべての重要な点において正しく記載されています」と報告書にて意見を表明している。

USDCの準備金の61%は現金または現金同等物で構成されており、準備金合計は約2.4兆円となっている。またUSDC流通総額も約2.4兆円と報告されており、十分な準備金残高のもと、USDCが流通していることとなる。

USDCの準備金の内訳は次の通りだ。

現金と現金同等物:61%
譲渡性預金:13%
米国債:12%
無担保約束手形(CP):9%
社債:5%
米国地方債と米国エージェンシー証券:0.2%

2021年5月28日時点でのUSDCの総流通量は約220億USDC(22,176,182,251)で、総流通額は約2兆4,000万円($22,176,182,251)だ。総流通量に関して、USDCが発行されたブロックチェーン上の総USDC供給量から、許可されているが発行されていないUSDCおよび、承認したパブリックブロックチェーン上で報告された報告日時点でのブラックリストに登録されているUSDCの残高を差し引いたものとのことだ。

ただグラントソントンは規制の不確実性が存在する旨をレポートの注記にて示しており、州または連邦レベルでの立法および規制の変更または措置により、暗号資産の使用、移転、交換、および価値が変更または影響を受ける可能性があるとのことだ。

参考:サークル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/kasezo

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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