FRB議長「ステーブルコインには適切な規制が必要」と見解を示す

FRB議長「ステーブルコインには適切な規制が必要」と見解を示す

連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長がステーブルコインには規制が必要であるとの考えを米国上院銀行委員会で7月15日に証言した。

その委員会においてパット・トゥーミー(Pat Toomey)上院議員は、パウエル議長が中央銀行デジタル通貨(CBDC)があれば、暗号資産やステーブルコインは必要ないと述べたことに注目した。そしてパット・トゥーミー上院議員は、逆もまた真なりということで暗号資産とステーブルコインがあればCBDCは必要ないのではないかと質問を投げかけた。

質問に対して、パウエル議長は「CBDCが暗号資産およびステーブルコインの経済活動に与える影響は、CBDCに賛成するための議論の一つです。そしてCBDCのメリットがコストを上回るのか、その逆なのかについては、正直なところ判断しかねています。私は現段階においてより直接的で重要なことは、ステーブルコインを適切に規制することであると考えています。

ただ現状、規制をかけることはできていません」と答えた。具体的にパウエル議長はステーブルコインが現在の銀行預金や投資信託に活用され、それが急速に成長しているのであれば、適切な規制を設けるべきとの考えを持っているようだ。

またシンシア・ルーミス(Cynthia Loomis)上院議員はCBDCがあれば暗号資産やステーブルコインの必要性が低くなるという点を指摘しており、投資商品としての暗号資産と決済手段としてのステーブルコインを区別するべきだという主張を繰り返していた。そしてシンシア・ルーミス上院議員は、パウエル議長に対して「CBDCで不要になるのはステーブルコインだけなのでしょうか」と質問を投げかけた。

それに対してパウエル議長は「基本的にはその通りです。しかし、暗号資産について言わせてもらえば、支払いの仕組みを目指していなかったわけではなく、完全に失敗してしまったのです。もちろん、何らかの理由で匿名性を求める人たちを除いてですが」と答えている。

参考:YouTube
デザイン:一本寿和
images:iStocks/YayaErnst・hatchetman

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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