欧州中央銀行がデジタルユーロ発行の調査フェーズ開始

欧州中央銀行がデジタルユーロ発行の調査フェーズ開始

欧州中央銀行(ECB)が中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタルユーロの発行に向け、調査フェーズを開始することを7月14日に発表した。

調査フェーズは24か月間を予定しており、調査を通じてデジタルユーロの設計と配布に関する問題を精査することを目的としているとのこと。これらの問題には、ニーズの合致や違法行為の防止などといったデジタルユーロが満たすべき要件の精査も含まれるとのことだ。

調査フェーズでは次の3つの段階に沿って調査が進められる。まずユーザーのニーズに基づいたリスクのない効率的なCBDCの実現可能性について概念実証やプロトタイピングを行い検証を進める。次に政策立案者や欧州議会と協力し、必要とされる法的な枠組みの変更について議論を行う。そして最終的にデジタルユーロが市場に与える影響を評価し、市民、仲介業者および経済全体のリスクを回避するための設計を特定する。

ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁はプレスリリースにて「私たちはギアを上げてデジタルユーロプロジェクトを開始することを決定しました。私たちの調査の目的は、デジタル時代において、市民と企業が最も安全な形のお金、つまり中央銀行のお金にアクセスし続けることを確実にすることです」と述べている。

なおこれらの調査はECBによるデジタルユーロの発行を断定するものではないとのこと。

ECBは以前からCBDCに関する研究を行っており、2020年9月から行われたCBDCの技術検証ではプライバシーやマネーロンダリング対策、アクセシビリティなどの観点から技術的な検証を行い、いずれの観点からも主要な技術的障害は特定されなかったと報告している。

参考:ECB
デザイン:一本寿和
images:iStocks/paitoonpati

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【4/4話題】イーサリアム「Pectra」メインネット実装は5/7に、米下院がステーブルコイン規制「STABLE法」可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SEC、フィデリティのステーキング対応「ソラナ(SOL)現物ETF」の上場申請を受理

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)によって提出された、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)「フィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが4月3日に公表している

ブラックロック、英国で暗号資産事業者の登録完了

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)の英国部門であるブラックロックインターナショナル(BlackRock International)が、英国の規制当局である金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)から、暗号資産(仮想通貨)事業者としての登録承認を4月1日付で受けた。登録情報はFCAの公式サイトで確認できる