ブロックワン子会社ブリッシュ、年内にSPAC上場へ

ブロックワン子会社ブリッシュ、年内にSPAC上場へ

デジタル資産フィンテック企業であるブリッシュ(Bullish)が特別目的買収会社(SPAC)を利用してニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する意向を7月9日発表した。

ブリッシュは今年5月に暗号資産(仮想通貨)イオス(EOS)のオープンソースネットワークを開発するブロック・ワン(Block.One)が設立した子会社だ。ブリッシュはDeFi(分散型金融)アーキテクチャとCeFi(中央集権型金融)取引所のアーキテクチャーを組み合わせた、新たな形の暗号資産取引所を運営する予定となっており、ピーター・ティール(Peter Thiel)のThiel CapitalおよびFounders Fundやギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、日本の野村ホールディングスなどから約1兆円を調達している。

発表によるとブリッシュはSPACであるファーピーク・アクイジション(Far Peak Acquisition Corporation)との合併を通じて、2021年末までに上場を完了する予定であるとのことだ。すでに両社の取締役会では全会一致で承認されている。今後は株主や規制当局の承認への手続きに入るという。なお上場後の企業価値はおよそ90億ドル(約9,900億円)となる見通しとのことだ。

また上場後はファーピークのCEO兼会長であるトーマス・W・ファーリー(Thomas W. Farley)氏がブリッシュのCEOとなり、ブロック・ワンのCEOであるブレンダン・ブルメル(Brendan Blumer)氏がブリッシュの会長に就任することも予定されている。なおファーリー氏は以前にNYSEの社長を務めていたとのことだ。

関連ニュース

EOS高騰、ブロックワンが新取引所設立とピータ・ティールや野村から約1兆円の資金調達発表 

参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/kazuma-seki

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

SEC、VanEckとWisdomTreeのETF提案に対する審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が提出した暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)に関する複数の規則変更提案について、審査期間を延長することを4月14日に発表した。それぞれ現物ETFの発行および償還を可能とする内容が含まれている

【4/15話題】SBCメディカルGHD・ストラテジー・バリューCがビットコイン追加購入、クラーケンが株式とETF取引開始など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

GrayscaleのイーサリアムETFステーキング提案、SECが審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が提出した「グレースケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:ETHE)」および「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(Grayscale Ethereum Mini Trust:ETH)」に関する規則変更提案について、審査期間の延長を決定したと4月14日に発表した