中国人民銀行副総裁、民間発ステーブルコインのリスクを言及

中国人民銀行副総裁、民間発ステーブルコインのリスクを言及

中国の中央銀行である中国人民銀行が民間発のステーブルコインが世界の金融システムに及ぼすリスクが大きいと不安視しているとCNBCが7月8日に報じた。

民間発のステーブルコインの代表的なものとして、USDTやUSDCなどが存在している。

実際に中国人民銀行の范逸飛(ファン・イフェイ)副総裁はCNBCに対して「一部の商業組織のいわゆるステーブルコイン、特にグローバルステーブルコインは、国際通貨システムや決済システムなどにリスクと課題をもたらす可能性があります。この問題についてはかなり心配しているので、いくつかの対策を講じています」と伝えている。

具体的にグローバルステーブルコインは、それ自体が投機の道具になっており、金融の安全と社会の安定に対する潜在的な脅威をもたらしているとのことだ。

またファン・イフェイ副総裁はデジタル人民元について「これまでのところ招待制のデジタル人民元システムには1,000万人以上のユーザーがいます」と現状を伝えている。

参考:CNBC
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BeeBright・Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

Sponsored

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した