NFT領域ユニコーン企業アニモカブランズ、約150億円の資金調達完了

NFT領域ユニコーン企業アニモカブランズ、約150億円の資金調達完了

NFT企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が約150億円(1億3,888万ドル)の増資による資金調達を完了させたことを7月1日に発表した。アニモカブランズの企業評価額は約1,110億円(10億ドル)で増資を行なって、資金調達をした。資金の払い込みは2フェーズに分かれていた。1フェーズでは約99億円(88,888,888ドル)を調達し、2フェーズでは約56億円(5,000万ドル)を調達した。

1フェーズで参加した投資家は、Kingsway Capital、RIT Capital Partners(旧 Rothschild Investment Trust)、Hashkey Fintech Investment Fund、AppWorks Fund、LCV Fund、Huobi、Octava、 Ellerston Capital、Perennial、Axia Infinity Ventures、SNZ、Liberty City Ventures、Metapurseとなっている。

2フェーズで参加した投資家は、Blue Pool Capital、Coinbase Ventures、Gobi Partners、Korea Investment Partners、Liberty City Ventures、Samsung Venture Investment Corporation、Scopely、Token Bay Capital、zVenturesなどとなっている。

調達した資金は、主に戦略的投資や買収、製品開発、人気のある知的財産(IP)のライセンスに使用していくとのことだ。

アニモカブランズの共同創業者兼会長であるYat Siu氏は「強力なシナジー効果とパートナーシップの機会を提供してくれる戦略的な投資家を迎えることができ、光栄であり、興奮しています。今回の資金調達で見られた強い需要は、ゲーマーにデジタルプロパティの権利を提供し、メタバースを構築するというAnimoca Brandsの使命を明確に裏付けるものです」とコメントしている。

Liberty City Venturesのマネージングパートナーであるエミル・ウッズ(Emil Woods)氏は「私たちは、NFTとゲーム経済の分野で最先端のイノベーターであるAnimoca Brandsと協力できることに興奮しています。Animoca Brandsの作品は、ユニークなデジタル資産がメタバースと物理的領域にもたらす強力な可能性を示しており、知的財産が両者の間をシームレスに行き来する分散型の未来を予告しています」とコメントしている。

サムスン・ベンチャー投資法人の広報担当者は「ゲームの楽しみ方やバーチャルグッズの購入・活用方法など、デジタルライフの様々な側面で根本的な変化が起きようとしています。Animoca Brandsは、この分散型のゲームの未来を可能にする企業です。私たちはAnimoca Brandsと共にこの旅に参加できることを嬉しく思います」とコメントしている。

関連ニュース

【速報】NFTゲーム開発でユニコーン企業に、アニモカ・ブランズが約99億円の資金調達(共同創業者兼会長Yat Siu取材)

参考:アニモカブランズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Viktoria-Ruban・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した