キャッシー・ウッド氏率いるアークインベスト、ビットコインETFをSECへ申請

キャッシー・ウッド氏率いるアークインベスト、ビットコインETFをSECへ申請

米国著名投資家キャッシー・ウッド氏率いるアーク・インベスト(ARK Invest)がビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を米国証券取引委員会(SEC)へ6月28日に行なったことを明らかにした。ビットコインETFの名称は「ARK 21Shares Bitcoin ETF」である。

ファンドの受託者(Trustee)はデラウェア・トラスト・カンパニー(Delaware Trust Company)、管理会社(Administrator)はバンク・オブ・ニューヨークメロン(The Bank of New York Mellon)、信託銀行(Custodian)はコインベース・カストディ(Coinbase Custody Trust Company)が務めることになっている。

「ARK 21Shares Bitcoin ETF」は、Cboe BZXにて取引される普通受益権株式を発行する上場投資信託となっている。また同ETFはS&P Dow Jones Indicesが開発した「S&P Bitcoin Index」に基づいて日々評価されるこの株式を通じて、ビットコインへの直接的なエクスポージャーを提供することを目的としているとのことだ。

アーク・インベストがSECへ提出した書類では、ビットコインの価値やリスクについて「ビットコインの市場価値は、特定の企業、政府、資産とは関係ありません。ビットコインの評価は、ビットコインネットワークの価値、ビットコインの取引数、資産としてのビットコインの全体的な利用状況に関する将来の予想に依存しています。

これは、ビットコインの価値のかなりの部分が投機的なものであることを意味し、ボラティリティの増大につながる可能性があります。投資家は、ビットコインの評価に応じて、本信託の保有資産に大きな利益、損失および/または変動が生じる可能性があります」と説明されている。

参考:米国証券取引委員会(SEC)
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・Abscent84

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

SEC、VanEckとWisdomTreeのETF提案に対する審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が提出した暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)に関する複数の規則変更提案について、審査期間を延長することを4月14日に発表した。それぞれ現物ETFの発行および償還を可能とする内容が含まれている

【4/15話題】SBCメディカルGHD・ストラテジー・バリューCがビットコイン追加購入、クラーケンが株式とETF取引開始など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

GrayscaleのイーサリアムETFステーキング提案、SECが審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が提出した「グレースケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:ETHE)」および「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(Grayscale Ethereum Mini Trust:ETH)」に関する規則変更提案について、審査期間の延長を決定したと4月14日に発表した