米シルバーゲート、バイナンスの米ドル入出金を停止 過激派組織が関与か

米シルバーゲート、バイナンスの米ドル入出金を停止 過激派組織が関与か

暗号資産(仮想通貨)企業にサービスを提供する金融機関の1つである米シルバーゲート(Silvergate Bank)銀行が、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)向けの米ドルでの入出金処理を停止することをコインデスクが6月10日に報じた。コインデスクはこの事情に詳しい関係者からの情報を元に報じている。

6月10日にTwitterやRedditユーザーが公開したバイナンスからのメールには「金曜日からカリフォルニア州ラホヤを拠点とするシルバーゲートを通じた米ドルの入出金が停止される」と記載されている。

またコインデスクはパレスチナ占領地で反イスラエル闘争を続けるイスラム原理主義組織であるハマスの過激派組織であるIzz ad-Din al-Qassam Brigades(イッズ・アッディ・ディン・アルカサム)が、バイナンスを通してビットコインによる寄付収益を得ていることを6月9日報じている。なお最新の取引は6月6日に行われている。これに対しバイナンスのスポークスマンであるジェシカ・ジョン(Jessica Jung)氏は送金に利用されたウォレットをブロックしたことを明らかにしている。

まだシルバーゲート銀行がバイナンスの米ドルでの入金・出金を中止したこととハマス過激派組織への寄付の関連性は明らかになっていない。

参考:コインデスク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/paitoonpati・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/9話題】Progmatが農中信託銀行・あおぞら銀行・ケネディクスから資金調達、リップルがHidden Roadを買収へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米国初のXRP連動レバレッジ型ETF「XXRP」、TeucriumがNYSEアーカで提供開始

テウクリウム(Teucrium)による暗号資産(仮想通貨)エックスアールピー(XRP)に連動したレバレッジ型ETF(上場投資信託)「XXRP(Teucrium 2x Long Daily XRP ETF)」が、米シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」で4月7日より提供開始された。テウクリウムが同日に発表した。XRP連動のレバレッジ型ETFの上場は米国で初となる

トランプ一族のDeFiプロジェクト、USD連動ステーブルコインのテストエアドロップ提案

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその家族が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)が、独自トークンである「WLFI」の保有者に対し実施する、米ドル連動型ステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」のテスト・エアドロップを4月8日に提案した