IBMとスペイン海産大手、海産物のトレーサビリティを保証

IBMとスペイン海産大手、海産物のトレーサビリティを保証

米IBMが、スペインの海産物関連企業であるニューペスカノバ(Nueva Pescanova)と提携し、ブロックチェーンベースのネットワークであるIBM Food Trustで海産物のトレーサビリティの保証をしていくことを6月8日発表した。

IBM Food Trustは、海産物の捕獲場所と時間、輸送の最新情報、魚の餌などの詳細情報を含む、製品のサプライチェーンデータをほぼリアルタイムで記録できる。

ニューペスカノバの発表によると、このソリューションは世界初の海産物トレーサビリティの世界標準である「GDST1.0標準」を使用しているとのこと。2030年までに健康で生産的な海に貢献するためのSDGsの主要な行動に沿って、海産物のトレーサビリティを保証し、より持続可能な産業を実現するという。またそれにより持続可能性、品質、食品安全性を実証し、海産物の捕獲から市場に到達するまでのバリューチェーンに沿った自社製品の経路を消費者が透明性を持った方法で知ることが可能になるとのことだ。

ニューペスカノバグループのCEOであるイグナシオ・ゴンザレス(Ignacio González)氏は「この野心的なプロジェクトを通じて、世界中の消費者に、海産物の原産地から食卓に届くまでのトレーサビリティに関する厳密で詳細な情報を提供したいと考えています。GDST規格はそれを可能にします。今こそ、海産分野の企業がGDSTの実装を開始する時です」とリリースにて述べている。

IBMスペインのサービススーパーバイザーであるハビエル・オライゾラ(Javier Olaizola)氏は「私たちのプラットフォームはサプライチェーン全体のメンバーを結び付け、食品に関する情報を交換および監視するためのスペースを提供し、ユーザー間の信頼を生み出します。変更できない永続的なデジタル化されたトランザクションチェーンが作成されます」と同じくリリースにて述べている。

参考:IBM
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Pickone

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した

バイナンスのHODLer Airdropsで「1000CAT」と「PENGU」取り扱い開始、シードタグ銘柄として上場も

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、エアドロップサービス「ホドラー・エアドロップ(HODLer Airdrops)」において、暗号資産(仮想通貨)「シモンズ・キャット:Simon's Cat(1000CAT)」および「プディー・ペンギンズ:Pudgy Penguins(PENGU)」を取り扱うことを12月16日に発表した