アニモカ・ブランズとヘデラ・ハッシュグラフが提携、NFTサッカーゲーム開発へ
香港拠点のNFTゲーム開発企業Amimoca Brands(アニモカ・ブランズ)が、分散型パブリックネットワークHedera Hashgraph(ヘデラハッシュグラフ)と提携し、NFTを利用したゲームの開発をすることを5月26日発表した。なおアニモカはヘデラ上に構築されているプロジェクトであるHelix Accelerator(ヘリックスアクセラレータ)の買収も併せて発表している。
"@animocabrands, Helix, and Hedera #Hashgraph will develop a non-fungible token (#NFT) based football game that will utilize the intellectual properties of famous football clubs under license to Animoca Brands." https://t.co/JNwxVMpj3b
— Hedera Hashgraph (@hedera) May 26, 2021
今回開発を計画しているNFTベースのゲームはアニモカのライセンスを受け、有名サッカークラブのIP(知的財産)を活用したサッカーゲームとなるようだ。
リリースによるとこのゲームの特徴は、ヘデラのネイティブトークンであるHBARを裏付けとしたNFTが取引可能な点であるという。発行から一定期間が過ぎたNFTについては、そのNFTに裏付けされているHBARとの交換が可能であるとのことだ。
またアニモカ、ヘリックス、ヘデラの3社は独立分散型のオンラインゲームプラットフォーム「Helix Warp」の開発と立ち上げを共同で行うとのことだ。
「Helix Warp」はオンライン・マルチプレイヤー・ゲームにおける慢性的な不正行為に対処するための、ゲーム関連製品やサービスの公正な分散型のエコシステムの構築をミッションとしているという。「Helix Warp」では、サーバーサイドにシミュレーション環境を構築し、Hedera Consensus Serviceを活用して結果を記録することで、不正対策を行うとのこと。
なおNFTサッカーゲーム、及び「Helix Warp」にはHedera Consensus ServiceとHedera Token Serviceの技術が使用されるとのこと。Hedera Consensus Service は、あらゆるアプリケーションや許可されたネットワークのトラストレイヤーとして機能し、不変で検証可能なメッセージのログを作成することができ、Hedera Token Serviceは、高価で故障の可能性のあるスマートコントラクトを導入することなく、高スループットのネイティブなファンジブルトークンとNFTの設定、管理、転送を可能にするという。
Animoca Brandsの共同設立者であり会長のヤット・シウ(Yat Siu)氏は「ヘデラハッシュグラフは、ゲーム、特に大量取引の分野で非常に魅力的な利用方法を提供しており、今回の提携を我々は非常に喜ばしく思います。今回の提携により、数十億ドル規模の問題となっているゲームにおける不正行為などの問題に対処することを含め、Play-to-earnの活動をより効率的に検証することができると信じています」とリリースにてコメントしている。
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参考:Animoca Brands
デザイン:一本寿和