大手銀行HSBCのCEO、暗号資産事業参入に消極的意見
英国に本社を置く大手銀行HSBCのCEOであるノエル・クイン(Noel Quinn)氏がロイターの取材に応じ、同行が積極的に暗号資産の導入を行うつもりはないことを明らかにした。
5月24日のロイターの報道によると、クイン氏は暗号資産の高すぎるボラティリティや透明性の不足などを理由に挙げ、同行が暗号資産のトレーディング事業への参入や、暗号資産を投資商品として消費者に提供する計画はないと述べたとのこと。
また同氏はビットコインについても言及しており、「私たちの資産管理事業の中で資産クラスとしてのビットコインを推奨しているわけではない」と述べたとのこと。さらにステーブルコインについても、準備金の構造などを理由に「急いで参入することはない」と述べたとのことだ。
一方で中央銀行が主導する中央銀行デジタル通貨(CBDC)については「摩擦コストを排除し、透明性のあるやり方で運用され、価値の保存という特性も強くなる公算が大きい」と述べ、一定の信頼を置いていることを説明した。なおHSBCは現在イギリス、中国、カナダなどとCBDC構想について話を進めているとのことだ。
参考:ロイター
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