モデルのエミリー・ラタコウスキーのNFT作品、約1,900万円で落札

モデルのエミリー・ラタコウスキーのNFT作品、約1,900万円で落札

ファッションモデルであり作家のエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)が5月14日オークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)にて販売したNFT作品が、同日175,000ドル(約1,900万円)で落札された。

作品は「Buying Myself Back: A Model for Redistribution」(自分を買い戻す:再配布のモデル)と呼ばれる画像作品だ。この作品は「エミリーのニューヨークの自宅で撮った自身の写真」と「エミリーのロサンゼルスの自宅に飾られているリチャードプリンス(Richard Prince)が制作したエミリーの画像」を合成し、それにより絵の前でエミリーがポーズしている様子になっている作品だ。

今回のNFT作品のリリースは、エミリーがデジタル肖像権に対する「コントロールの権利」を再確立するためとのことだ。エミリーは2019年、雑誌「The Cut」に以下の文章を掲載している。

2014年、私はマディソン・アベニューのガゴシアン・ギャラリーに自分のヌード写真が飾られたことに気づいた。 「ニューポートレート」シリーズの一環として、アーティストのリチャードプリンスがInstagramで投稿した私の写真を撮り、大きな帆布に印刷しました。作品は私の許可もなく展示され、9万ドルで販売されました。

エミリーは、プリンス氏が彼女の写真を流用したことを利用することにより、NFT技術が所有権を主張する効果になる可能性があることに気づいたとのこと。「The New York Time」の記事によると、彼女は「私は写真を共有することでキャリアを築いたが、それは私の生計にもかかわらず、写真が何度も私から奪われ、他人は写真を利用し利益を受けました」と話している。

今回のNFTオークションが開始する前に、エミリーは「新しく導入されたNFTを使用し、オンラインでの女性と所有権の先例を象徴的に作りたいと思います。これにより女性は自分の肖像に対して継続的な権限を持ち、その使用と配布に対して正当な報酬を受け取ることができます」とツイートしている。

参考:christies

(images:iStocks/Nikola-Spasenoski

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