米ビッグタイムスタジオ、約11億円資金調達
Decentralandの創業者兼元CEOのアリ・マイリック（Ari Meilich）氏がNFT技術をベースの世界初のAAAゲーム制作を目的とした新しいゲーム会社「ビッグタイムスタジオ（Big Time Studios）」を設立したことを発表した。
Epic Games、Riot Games、Blizzard Entertainment、Electronic Artsなど世界的な有名ゲーム会社の社員が「Big Time Studios」に参画しているとのことだ。
アリ・マイリック氏は「Big Time Studios」の創業者でCEOを務める。
また「Big Time Studios」は、FBG Capital社が主導するシリーズA資金調達ラウンドにおいて、North Island Ventures、Digital Currency Group、OKEx Blockdream Ventures、Alameda Research、Circle Financial、Ashton Kutcher Sound Venturesなどから約11億円（10.3Mドル）を調達したことも発表した。
そして「Big Time Studios」はNFT技術を採用するパートナーのゲーム会社への投資を目的とした約13億円（1,100万ドル）規模のエコシステム・ファンドの設立も行う予定とのことだ。
調達した資金は多くのブロックチェーンアプリケーションに存在する障壁なしに、プレイヤーがNFTベースの仮想アイテムを取得、保有、取引できるアクションRPGを構築するために投入される予定だ。
アリ・マイリック（Ari Meilich）氏は「初期のブロックチェーンゲームでは、NFTとプレイヤーが所有する経済が定着しつつあることが示されていますが、これまでのところ、アクセスできるのは暗号資産に詳しい人に限られています。
Big Time Studiosでは、すべてのプレイヤーがNFTにアクセスできるように取り組んでいます」とコメントしいている。
ノースアイランド・ベンチャーズのマネージングパートナーのトラビス・シャー氏は「ゲーム内資産の市場は巨大ですが、現在の世界では、プレイヤーは購入したアイテムを所有しておらず、通常は取引することもできません。
ゲーム内NFTは、プレイヤーに真の所有権を与え、その普及によりメタバースの実現に一歩近づくことができます。アリとビッグタイムの経験豊富なチームは、このパラダイムシフトのユースケースを主流にすることができると信じています」とコメントしている。
「Big Time Studios」創業者兼CEOのアリ・マイリック氏へ取材
あたらしい経済編集部は「Big Time Studios」の創業者兼CEOのアリ・マイリック氏へ取材を行った。
-NFTの技術を応用したゲーム開発会社である「Big Time Stuidos」に、Epic gamesなど有名なゲーム会社の社員が入社しているのはなぜだと思いますか？
アリ・マイリック：それは、生粋のゲーマーである彼ら自身が、特にRPGのようなジャンルのゲームをプレイしているからこそ、NFTが既存のゲーム経済を何倍にも拡大することを理解しているからだと思います。
ゲームの中ではこれまでも取引が行われてきましたが、それは現実の価値を交換しないという限定的なものでした。
NFTを使えば、人々は時間をかけて、現金や暗号資産で転売できるアイテムを初めて手に入れることができるようになります。これは非常に大きな意味を持ちます。
おすすめ記事：特集「NFT大解剖」
