ジェミナイがマスターカードと提携、暗号資産報酬付きのクレジットカード発行
米暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)がマスターカード(Mastercard)とジェミナイ・クレジットカード発行のための独占的なネットワークパートナーとなることを4月27日に発表した。ジェミナイはクレジットカードを発行することをすでに今年1月に発表していたが、マスターカードとの提携やその詳細がこの度明らかになった。
このジェミナイ・クレジットカードでは、利用したドルに対して、ビットコインやその他の暗号通貨で最大3%の還元を受けられるとのこと。
カード利用者は、暗号資産のリワードをリアルタイムで得られるとのこと。自動的にカード所有者のジェミナイアカウントに入金される仕組みだ。また年会費は無料。ジェミナイ・クレジットカードは米国の50の州で利用可能で、マスターカードの対応店舗であればどこでも利用ができるとのこと。
このカードは今年夏に発行される予定で、現在の特設サイトでウェイティングリストにメール登録ができる状況だ。
なおジェミナイの広報担当者がメディアThe Blockに語ったところによると、マスターカードが暗号資産企業とクレジットカードで提携する初めてのケースだという。
編集部コメント
今年1月のクレジットカード発表の際、ジェミナイのCEOである タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏は以下のようにコメントしていました。
「ジェミナイ・クレジットカードは、消費者が既存の行動を変えることなく、ビットコインやその他の暗号資産に投資することを容易にします。お客様は、いつ、どのようにして暗号資産を購入するかを決めるのではなく、日常の買い物をする際に手に入れることができるようになります。ジェミナイにブロックライズのチームを迎え入れ、一緒に協力して暗号資産のマスアダプションを続けていけることを大変嬉しく思います」
「ジェミナイ・クレジットカードは、ビットコインにとって大きなメインストリームの瞬間になると信じています。世界には、ビットコインを直接所有している人よりも、クレジットカードを持っている人の方が多い。ジェミナイ・クレジットカードは、彼らに行動を変えてもらうことなく、これにより多くの人々にビットコインを届けることができます。航空会社のマイルやポイント、その他のギミックのある報酬を得る代わりに、ビットコインを獲得して将来を確保することができるのです。ジェミナイ・クレジットカードは、支出を投資という建設的な行動に変えることができます」
参考:gemini
(images/iStock:jir)