セガとdouble jump. tokyoが提携、セガIPを活用したNFTでグローバル展開へ
double jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)株式会社と国内ゲーム大手である株式会社セガが、ブロックチェーンの技術を活用したNFTデジタルコンテンツのグローバルでの展開について提携したことを4月27日発表した。
リリースによると今回の提携開始により、セガ社が過去に発売し現在も高い人気を誇るクラシックIPに関するNFTコンテンツの販売を、2021年夏頃を目処に開始するとのことだ。
またセガは現在展開中のIP(知的財産)や今後販売される新規IPなどに関してもNFTコンテンツ販売を順次展開し、将来的にはユーザーが購入し所有するNFTコンテンツを有効に活用する方法も模索していくとしている。
さらにこの取り組みを機にdouble jump.tokyoは、セガの持ち株会社であるセガサミーホールディングス株式会社より出資を受けることも発表している。なお出資額については明かされていない。
株式会社セガ広報部へ取材
あたらしい経済編集部が株式会社セガ広報部へ確認をとったところ、「出資額については具体的な数字は差し控えさせて頂きますが、業績に与える影響は軽微です」と回答があった。
また今回表記されていた「クラシックIP」について具体的な回答を求めたところ「まずは、過去発売したIPで現在も高い人気を誇るものから展開を始め、新規IPなどへの展開に広げていく予定です。 具体的なIPに関しては、後日改めて発表いたします」と回答があった。
編集部のコメント
今回リリースには「クラシックIP」として表記されていますが、セガブランドといえば、『ソニック』や『龍が如く』、『ぷよぷよ』、そして「アトラス」ブランドの『真・女神転生』や『ペルソナ』など、高いIP力を持つシリーズが展開されています。
またこれらに加え、大型オンラインタイトル『ファンタシースターオンライン 2』やスマートデバイス向けの『チェインクロニクル』や『セガNET麻雀MJ』など、あらゆるデバイスに向けて多彩なゲームコンテンツが国内外に展開されています。
セガは海外においても16カ所を超える開発・販売拠点を置き、海外市場で大きな支持を集める『Total War』や『Football Manager』をはじめ、現地のニーズを捉えた独自のコンテンツ制作を行い、全世界へ展開しています。
セガでは「社会が求める良質なエンタテインメントを提供し続けていく為に、社会の変化に機動的に対応し、その時代に合った経営資源の最適化や事業構造の変革に取り組んでいます」と自社のグループ展開における方針を掲げています。
今後のセガの発表に注目です。
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コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
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(images:iStock/Meranna・Yevhen-Lahunov)