「ビットコインの役割は投資ツールになることだ」中国人民銀行副総裁の発言
中国人民銀行の李波現副総裁が「今後、暗号資産(仮想通貨)が果たすべき主な役割は、投資ツールおよびオルタナティブ投資になること」という考えを4月18日に開催された「ボアオ・フォーラム・フォー・アジア」で示した。また李波現副頭取は、そこでステーブルコインに関する持論も展開した。
李波氏は「私たちは、ビットコインとステーブルコインを暗号資産と考えています。 暗号資産は投資の選択肢であり、それ自体は通貨ではありません。 そのため、暗号資産が将来的に大きな役割を果たすのは、投資手段やオルタナティブ投資としてだと考えています。
投資ツールとして考えた場合、中国を含めて多くの国でもそのためにどのような規制環境が必要かを検討しています。 取り締まりの規制は最低限の規制ですが、それでも必要です。 またこのような資産への投機が深刻な経済的リスクをもたらさないようにすることも、必ず確保すべきです。とはいえ、どのような規制が必要なのかが分かるまでは、現在の取り組みや慣行を継続していきたいと考えています」と語っている。
また李波氏は「一部のステーブルコインは、暗号資産として分類されるでしょう。 ステーブルコインを広く使われる決済手段にしたいのであれば、より強力な規制ルール、つまり今のビットコインよりもはるかに厳しい規制が必要になります。
なぜなら民間企業が発行するステーブルコインが決済手段として利用されるためには、そのステーブルコインの機能を規制するために、準備銀行や銀行のような規制ルールが必要になるからです。 そのため将来的に広く使われる決済手段になることを目指すステーブルコインは、銀行や準銀行の金融機関と同様に厳格な規制を受けなければなりません」と語っている。
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