トレードワルツが本番商流にてサービス提供を開始、三菱商事、三菱商事プラスチック、三菱UFJ銀行が利用
株式会社トレードワルツが、同社運営の貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」において本番商流を用いたサービス提供を開始したことを4月15日発表した。 この本番商流でのサービス提供開始は「TradeWaltz」の初期ユーザーである三菱商事、三菱商事プラスチック、三菱UFJ銀行と3月15日~4月5日にかけて順次システム連携を完了し、行われたとのこと。
リリースによると、今回利用を開始したのは「TradeWaltz」の初期機能であるLC(信用状)受領の機能とのこと。なおLCとは貿易決済を円滑にするため、銀行が発行する支払いを確約する書面のことだ。
現行の取引では船積書類の内容がLCの記載と一致しているか否かの確認を行う等、煩雑な書面を使った作業を全てシステム上でチェックできる仕組みを目指すなかで、今回のサービス提供開始は第一歩の取り組みとなるようだ。
編集部のコメント
株式会社トレードワルツが運営する「TradeWaltz」は貿易情報を電子化し貿易業務における事務処理の効率化や安全性の向上を目的として、NTTデータが開発を進めたプラットフォームです。
2020年10月に株式会社NTTデータ、三菱商事株式会社、豊田通商株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、兼松株式会社、損害保険ジャパン株式会社の7社が、株式会社トレードワルツに対して共同出資を行うことを発表していました。
その発表の際のリリースによると「TradeWaltz」が実用化されれば、貿易に関わる全ての業務を一元的に電子データで管理できるようになり、貿易業務の作業量を最大50%程度の削減が見込まれているとのことでした。
関連ニュース
【取材追記】富士フイルムとトレードワルツが貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」のトライアル開始(トレードワルツ担当者)
トレードワルツ、三菱商事プラスチック、三菱商事、三菱UFJ銀行、東京海上日動によるブロックチェーン活用のベトナム向け商流の電子化実証が、経済産業省の「海外サプライチェーン多元化等支援事業」に採択
(images:iStock/Who_I_am・OstapenkoOlena)