ブランド買取専門店「なんぼや」、暗号資産決済やNFT活用などを検討
ブランド買取専門店「なんぼや」を運営するバリュエンスホールディングス株式会社が、暗号資産やブロックチェーンに関する新たなサービスの企画・開発を目的としてブロックチェーン関連事業への参入の検討開始を4月15日発表した。
現在「なんぼや」では海外展開を積極的に推し進めており、日本のほか8カ国に展開しているとのこと。海外においてもラグジュアリーブランド品の買取りを進めるとともに、買取った商品をオンラインオークションプラットフォームにて世界各国のブランドリユース事業者に向けて販売を行っている。現在、同社グループとの取引は30か国以上になっているとのことだ。
このような状況のなかで同社は、toB、toCにかかわらず国際間決済が増えていくことを想定しており、現状の国際間決済が抱える高額手数料・決済スピードなどの問題が、同社におけるグローバル展開への課題になりえるとして懸念しているとのことだ。
そこでバリュエンスでは、買取サービス利用ユーザーが売上げ金額をビットコインにて受け取れる体制やオークションプラットフォームに参加する企業が決済・送金・売り上げの受け取りをビットコインにて行える仕組みを検討するとのことだ。
また同社では今後デジタル上の「資産」についても価値を有し流通していくことを想定しているが、デジタル資産の所有権はNFTにおいて担保されるものの、取引金額の妥当性については担保しにくいことから何らかの新たなサービスが必要になったり、高額商品の流通を促進する観点では専門家の存在が必要になるとし、同社グループでこれまで培った「査定力」とNFTを組み合わせることで新たなNFTの流通プラットフォームの構築が可能になると考え新サービス創出の検討を開始したとのことだ。
さらに同社はリアルに存在する「モノ」に対して、NFTを利用したデジタル上の証明書を発行することで希少性を担保し、「モノ」の流通価値も高られるようになる可能性もあると考え、デジタルだけでなくリアルにおいても、NFTを活用した新たなサービスの構築を目指していくとのことだ。
参考:バリュエンス
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(images:iStock/Who_I_am・LongQuattro)