ポリゴンが企業向けの取り組み拡大、NFT・DeFi・保険領域

ポリゴンが企業向けの取り組み拡大、NFT・DeFi・保険領域

イーサリアムスケーリングソリューションやインフラを開発するインド企業ポリゴン(Polygon)がNFT、DeFi、保険領域において、エンタープライズ向けにソリューション提供などといった取り組みを拡大させていることを発表した。

具体的に、ポリゴンはインドの上場企業であるインフォシス・コンサルティング(Infosys Consulting)と共同での保険領域における取り組みやNFTやDeFiプロトコルを開発するトレイス・ネットワーク(Trace Network)との相互運用性向上に関する取り組みなどを明らかにしている。

保険領域における取り組みとしてポリゴンとインフォシス・コンサルティングは、パブリック・ブロックチェーンとプライベート・ブロックチェーンの両方の利点をパッケージ化しての提供を目的としたハイブリッド・ブロックチェーンである「M-setu」の概念実証を行っている。両者は「M-Setu」のアプリケーションである「Insurechain」が、異なるプロバイダー間で保険契約をポーティング(移転)するプロセスを根本的に簡素化する役割をどれくらい果たすかを検証しているようだ。

Polygon共同創業者のサンディープ・ネイルワール(Sandeep Nailwal)氏は「Insurechain プラットフォームは、保険会社間の煩雑なコミュニケーションに革命を起こします。 利用者は保険会社を変更する際にシームレスな体験ができるべきであり、Insurechainはそれを可能にするバックエンドツールです」とコメントしている。

一方ポリゴンとトレイス・ネットワークは、企業がNFTとDeFiの活発なエコシステムに接続することで、 資金調達、資産移転、マーケティング活動など自社のビジネスを促進することを目的に協業を行ったとのこと。

トレイス・ネットワークの共同創設者兼CEOであるロケシュ・ラオ(Lokesh Rao)氏は「ポリゴンとの提携により、イーサリ アムのコードベースと互換性のある完璧なインフラが提供されるため、トレイス・ネットワークのNFTベースのDeFiプロトコルを利用して技術スタックのステップアップを目指すグローバル企業に効率的にサービスを提供することができます」とコメントしている。

ポリゴン共同創業者のサンディープ・ネイルワール氏は「プライベート・ブロックチェーンは、 企業にとってコントロールしやすいという点で魅力的ですが、そうすることでブロックチェーンのメ リットのほとんどを失ってしまいます。これらの問題を解決するためには、プライベート・ブロックチェーンが、ほとんどの活動が行われているパブリック・ネットワークと連携できるような、ハイブリッドなアプローチが必要です」とコメントしている。

(images:iStock/m_pavlov・dalebor・LeshkaSmok)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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