米ステートストリート、ホールセール向けデジタル通貨プラットフォームを2021年半ばに正式稼働

米ステートストリート、ホールセール向けデジタル通貨プラットフォームを2021年半ばに正式稼働

米大手銀行ステート・ストリートと英ピュアマーケッツがホールセール向けのデジタル通貨取引プラットフォーム「ピュアデジタル(Pure Digital)」に関する契約を締結したことを発表した。ピュアデジタルの利用開始は2021年半ばと予定されている。ピュアマーケッツはデジタル通貨プラットフォームのテクノロジープロバイダー。そしてステート・ストリートは約340兆円(3兆ドル)以上を運用している大手金融機関。この契約では、ステート・ストリート傘下のFX関連部門Currenexが関わる。

ピュアデジタルは、暗号資産を含めたデジタル通貨を対象に自動化された高スループットのOTC市場で、物理的な受け渡しと銀行でのカストディ機能を果たす。機関投資家の利用者は、二国間の信用を利用してピュアデジタルで取引を行い、すべての取引参加者のために効率的な資本の利用と管理を可能にする。これにより、両社は価格発見とリスク交換のための強固な市場が確立されると考えている。

Pure Digitalの創業者であるキャンベル・アダムス氏は「Pure Digitalは、デジタル通貨市場の将来について同じビジョンを共有しているステート・ストリートとともに、デジタル資産の分野を開拓できることを嬉しく思います」と述べている。

Pure Digital社のCEOであるローレン・カイリー(Lauren Kiley)氏は「FX業界のリーダーであるCurrenex社と提携し、銀行主導のコンソーシアムを通じてFXのインフラを暗号資産市場に移行させることができることにとても興奮しています」と述べている。

ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのGlobalLinkの実行サービスのグローバル責任者であるデビッド・ニューンズ氏は「Currenexは、FXおよびデジタル資産取引市場における当社の経験と専門知識を活用して、Pure Digitalにこのエキサイティングなデジタル通貨取引イニシアチブのための強固な技術とインフラを提供できることに興奮しています」と述べている。

参考:THE BLOCK

(images:iStock/Ninja-Studio・Who_I_am)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した