デジタル地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」の決済基盤がOrb DLTを利用し提供開始
株式会社トラストバンクが、同社提供のデジタル地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」の決済基盤をトラストバンクの子会社である株式会社Orbが提供する分散型台帳技術を用いたデジタル通貨発行プラットフォーム「Orb DLT(オーブディーエルティー)」を活用して提供開始することを4月1日発表した。これにより「chiica」のセキュリティやスケーラビリティの向上が実現するとのこと。
トラストバンクが2019年5月よりサービスを開始した「chiica」は、地域内経済循環・地域課題の解決策として地域独自のデジタル通貨を発行・運用が可能な全国統一のプラットフォームサービスとのこと。「chiica」では地域別に通貨の発行や加盟店登録、売上・払込管理ができるという。現在、全国27自治体が導入しているプラットフォームとのことだ。
また「Orb DLT」はこれまでに、ニセコエリアで発行されている電子地域通貨「NISEKO Pay」や九州電力株式会社が提供する地域コミュニティサービスにも導入されており、地域通貨における基盤として活用されている。「Orb DLT」は通貨毎にボーナスポイント付与、減価、タイムセール、他通貨への変換などの様々な動きを持たせることができる他、あらゆるトランザクション定義と豊富なAPIラインナップを提供できるとのこと。
今回「chiica」は決済基盤を「Orb DLT」にて提供開始したことで、暗号化や分散台帳により情報の改ざん耐性が高く、システムの可用性も向上するなど、より高いセキュリティ環境を実現するとのこと。また事業者間の送金など、さらに地域経済循環を活性化させる柔軟なサービスの提供が可能になるとのことだ。
参考:トラストバンク
(images:iStocks/Luyali・pattawee-kunsrivarathai・Kateryna-Bereziuk)