エンジンがポルカドットベースのNFT専用ブロックチェーン「イーフィニティ―」構築に向け約21億円を調達
シンガポールを拠点とするブロックチェーン企業エンジン(Enjin)がポルカドット上でNFTに特化したブロックチェーン「イーフィニティ―(Efinity)」を構築するために1,890万ドル(約21億円)を調達したことを4月1日に発表した。
この資金調達はクリプトドットコム・キャピタル(Crypto.com Capital)、DFGグループ(DFG Group)、ハッシュト(Hashed)が主導し、そのほかブロックタワー(BlockTower)、ブロックチェーンドットコム・ベンチャーズ(Blockchain.com Ventures)、フェンブシ・キャピタル(Fenbushi Capital)などのベンチャーキャピタルや著名人、個人投資家が参加した。資金調達はイーフィニティ―トークン(EFI)と呼ばれるイーフィニティ―のトークンの発行を介して行われたとのこと。
エンジンによると、イーフィニティ―は次世代型のNFT専用ブロックチェーンとなっており、イーサリアムをはじめ様々なチェーン上で発行されたNFTをイーフィニティ―上に移せるようになるとのこと。また、ポルカドットをベースとしてブロックチェーンを構築することで、従来のNFTプロジェクトの問題点であったスケーラビリティや相互運用性、スピードなどの問題を解決するとのことだ。
また既にエンジンエコシステムで流通しているエンジンコイン(ENJ)もイーフィニティ―で利用できる。エンジンコインをイーフィニティ―のノードにステーキングすることでEFIを報酬として得ることができ、取得したEFIはイーフィニティーでの手数料支払いやガバナンスに使用ができるとのことだ。
エンジンのCEOであるマクシム・ブラゴフ(Maxim Blagov)氏はイーフィニティーについて「イーフィニティーは、NFT業界に専用のブロックチェーンをもたらし、世界中に広がりつつある高度なデジタルアセット経済、つまり自由でオープンな分散型経済を実現します」と述べている。
またエンジンのCTOであるウィテック・ラドモスキー(Witek Radomski)氏はThe Blockの取材に対し、イーフィニティーのフェーズ1は2021年末から2022年の初頭にローンチされる予定であることを明らかにしている。
参考:①Enjin「Introducing Efinity」②The Block
(images:iStocks/BadBrother)