ニュージーランド年金基金が昨年ビットコインへ約19億円投資していたことが明らかに
ニュージーランドの年金ファンドであるキウィセイバー・グロース・ファンド(KiwiSaver Growth fund)が、2020年10月に約19億円(1.750万ドル)相当でビットコインに投資を行っていたことが明らかになった。ビットコイン投資時の価格は約120万円(10,000ドル)だったとのこと。
キウィセイバーグロースファンドは、ニュージーランドの投資ファンドニュージーランド・ウェルス・ファンド・マネジメント(New Zealand Wealth Funds Management)のいくつかのファンドのうち年金を運用するファンドである。
キウィセイバー・グロース・ファンドは2020年度の投資総額約370億円(3億5,000万ドル)のうち5%をビットコインへ投資した。
キウィセイバー・グロース・ファンドの最高投資責任者ジェームス・グリガー(James Grigor)氏は「5年以内にはより多くのKiwiSaverの投資スキームにビットコインが採用されるだろう」とニュージランドメディアStuffへ語っている。
しかしキウィセイバー・グロース・ファンドの関係者にはビットコイン投資へ反対意見を持つものもいるようだ。
Simplicity KiwiSaver Schemの最高責任者であるサム・スタッブス(Sam Stubbs)氏は「KiwiSaverでのビットコインは、投資ではなくギャンブルに等しいと思います。KiwiSaverのマネージャーがビットコインを正当な資産クラスと考えることに驚きました」とStuffの取材に答えている。
またPathfinder KiwiSaverのポール・ブラウンジー(Paul Brownsey)氏は「暗号資産の価格があまりにも変動しやすいため、価値の貯蔵庫としてのビットコインのケースは誇張されているように感じています」と答えている。
編集部のコメント
キウィセイバー・グロース・ファンドは2020年10月にファンドの目論見書を改変して、暗号資産への投資を可能にしたことで、ビットコインへ投資を行うことができるようになりました。
参考:Stuff
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
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